2012/04/17

工学部新棟と3DCG

こんにちは、ブログスタッフのKMです。

昨年末だったと思いますが、工学部の「みらい工学プロジェクト」および「工学部新棟建設」の記事が中国新聞に掲載されました。学生の募集力アップには非常に強力な武器となっているわけですが、実は私はこれら両方のプロジェクトチームに参加しております。

今回は「工学部新棟建設計画」について少し書きたいと思います。

工学部新棟建設計画が現在進行中でして、その会議が何回も行われて、いくつも検討事項があり大変な作業が続いています。なんと言っても、工学部の4学科(もしくは3学科)が1つの建物に入るわけですから、単純な話ではありません。また、何もないところに建物を建てるのはラクなのですが、今回は古くなった2、3、4号館を取り壊してその跡地にドーンと大きな棟を建てる予定なので、取り壊しの計画も考える必要があり、その担当の先生はご苦労されております(合掌)。

工学部新棟は「開かれた空間」のコンセプトを持っています。
従来の研究室や教員室は各部屋に区切られており、学生&教員は自室に入ってしまうと異なる研究室間でコミュニケーションをとる機会がなくなってしまいます。そこで研究室間の壁を取っ払い、1つの大きな空間をみんなで共有して利用することで、より多くの人と接することができるようにします。様々な人とのコミュニケーションが増えれば、研究や教育の活性化が大いに期待できます。
学科ごとに広い空間が割り当てられる予定で、そこに実験エリアや執務エリアを適宜配置することになります。私の所属する学科もレイアウトを考えるのですが、これがなかなか難しく・・・それで、あるソフトウェアを使うことにしたのですが、これが結構使えるソフトでして、部屋に什器類(机、イスなどの家具のこと)を配置すればそれを3DCGにして表示してくれるのです。しかも、実際に販売されている什器が実際のサイズでCGモデルデータとして用意されているので、部屋に置いた印象をCGで確認した上で購入を判断することができます!

まず、部屋の外形を作成し、その中に什器類を配置していきます。図は学科エリアの作成例です。

これを3DCG化したものが次の図です。

どうです、いい感じでしょう? 人もいますね(笑)。
平面図では難しくても、3DCG化するとモノの立体的な位置関係が把握しやすくなります。
図の真ん中付近にある蜂の巣みたいなエリアは、ブーメラン型の机を並べたもので、ちょっと変則的なレイアウトにしてみました。その他、自習スペースや共有スペース、休憩コーナーなど、学生が快適に利用できるように工夫しました。このレイアウトはまだ草案ですが、将来学部・学科のパンフレットを見た学生が「ここで勉強したい!」と思ってもらえるような魅力的な研究・実験エリアにしたいと考えています。

下の図は、室内から窓を眺めた3DCGと実際の写真を合成したものです。開放感があって居心地がよさそうではないですか?

最後に3DCGの中を歩いてみましたので、動画を載せておきます。どんな感じか見てみてください。

学長から一言:すばらしい工学部新棟が出来ることを期待し,応援しています。