2011/08/01

みんなで実験

福山大学は、先週の金曜日から前期試験が始まりましたが、この時期には授業とは別にいろいろなイベントが学内で開催されています。その中の一つ、7月30日の土曜日に生命工学部で行われた「公開実験」について報告しましょう。学長室ブロガーの1人で、生命工学部の教員のK氏の報告にもとづいています。
最初の写真は受付の様子です。参加者が多いので受付も多数で対応しています。

このイベントは、21世紀に入った最初の年、2001年に福山大学生命工学部(当時は工学部生命系)主催で始めた「公開授業」の一部です。授業だけではなく実験も公開して、多くの方に大学を身近に感じてもらおうと考えたそうです。それから10年が過ぎ、今年は11回目を迎えました。最初は、高校生以上の大人の方を対象に始めた実験ですが、最近は小学生の参加が増えたため、子供用の実験(キッズメニュー)が追加されています。参加費無料で楽しく実験して、夏休みの自由研究課題もできるのですから、子供の参加者が増えるのも理解できます。それと、座って聞くだけの講義よりも、実際に手を動かして学ぶほうが楽しいのは、大人も子供も同じです。

これは大人用実験の「チャレンジ“ペクチンゼリー”」の様子です。ペクチンを使ったゼリー作りで、簡単に美味しく作るコツを科学的に説明しています。
下の写真は子供用実験の「海藻押し葉を作ろう!」の様子です。海藻を観察する実験ですが、海藻を紙の上で乾かして、海藻押し葉のオリジナル栞を作ります(質問! 海藻は葉っぱなのですか?)。

ただ、これらの実験に対する大学教員の努力も大変なものです。実験が10種類もある上に、参加者は登録数だけで170名ほどになります。実際には子供の保護者やご兄弟も一緒なので、200名以上が会場に来ています。そのため、教員だけでは手が足りず、大学の学生たちにもお手伝いをお願いしています。学生にとっても、人間力を磨く絶好のチャンスです。

最後に、これはチリメンモンスターを使って作った海の絵です。

「楽しかったです。来年もよろしくお願いします」と言われると、来年もこの実験を続けることになりそうですね。


公開実験の様子は、生命工学部のホームページ等にも詳しい報告がありますので、そちらもご覧ください。
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