薬学部の教員と地域の薬剤師の方々とが連携して立ち上げた研究会である「広島びんごフィジカルアセスメント研究会」からの一報です!
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超高齢化が急速に進行しているわが国において、健康寿命の延伸は、極めて重要な課題になっています。厚生労働省から「患者のための薬局ビジョン~「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ~」(平成27年10月)の指針が示されたように、地域薬局は、今後、地域の健康寿命の延伸に、大きく寄与していくことが求められています。「広島びんごフィジカルアセスメント研究会」は、薬学部の教員と地域の薬剤師の方々とが連携して立ち上げた研究会であり、研究会の活動は6年目を迎えています。研究会では、健康寿命の延伸という課題に対して、処方せんがなくても健康増進や病気の予防について気軽に利用できる場所として薬局が機能することを模索しており、薬剤師が果たすべき役割について、研究と教育、さらに地域貢献にもつながる多様な面から取り組んでいるところです。
その活動の一環として、昨年9月4日に開催した第1回健康サポートフェアに引き続き、2月19日(日)、第2回健康サポートフェアを学校法人福山大学宮地茂記念館において開催しました。地域薬局を通じて来場された地域の皆さんに、会場内に設置された機器などを使って健康のセルフチェックしていただきました。その結果は、地域薬局を通してフィードバックし、健康増進の意識を啓発すると共に、生活習慣の見直しや状況によっては受診勧奨を促す取り組みです。現在、協力薬局の募集を広く呼びかけているところで、第2回健康サポートフェアでは、兼吉調剤薬局、戸田栄光堂薬局、ザグザグ薬局松永店、ザグザグ薬局曙店、ププレひまわり薬局多治米店、ププレひまわり薬局御幸店、ププレひまわり薬局水呑店、ププレひまわり薬局尾道中央店の8薬局の参加がありました。
宮地茂記念館の入り口に、健康サポートフェア開催の立て看板を掲げました。
10時開場の前に多くの地域の皆さんが来場されましたので、受付開始を早めました。
病院や地域薬局に勤務している薬剤師や大学教員が、
地域のみなさんのセルフチェックのお手伝いをしました。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の簡易チェックをしている様子。
COPDの発症原因は喫煙といわれています。わが国の罹患者数は約530万人にのぼると推計されていますが、その多くが未受診です。喫煙習慣や受動喫煙のリスクがある場合は、大切なセルフチェックの項目です。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防は、
健康寿命の延伸に欠かせない対策の1つです。
順番待ちを少なくすることが、次回の課題になりました。
次年度は、この健康サポートフェアを、授業科目のセルフメディケーションⅡのフィールドワークの学修場所としても検討しているところです。そこで、今回は、セルフメディケーションⅡのフィールドワークとして実施した場合を想定して、その検証もおこないました。スタッフとして協力してくれた研究室の学生は、この取り組みに対して、「参加して良かった」、「楽しかった」、「地域のいろんな人と触れあえてよかった」、「薬剤師の人が地域の皆さんに話しかけている様子をみて、とても勉強になった」などの感想を述べてくれました。学生達がいきいきと参加・協力している様子をみて、この活動を通して、学生達はたくさんの学びを得ることができるように思いました。最後になりましたが、学生の指導にもご協力してくださいました薬剤師の方々に感謝申し上げます。また、学生達に温かい言葉を掛けてくださいました地域の皆さまに御礼申し上げます。
広島びんごフィジカルアセスメント研究会
学長から一言:薬剤師にコミュニケーション力が必須、というのがよく分かります。。。。授業とうまく結びついて、学生の成長に役立てられると良いですねッ!!!