2017年3月2日(木)~3月4日(土)に明治大学中野キャンパスで開催されたインタラクション2017で情報工学科,大学院工学研究科の学生が発表しました.その内容を中道准教授に報告してもらいます.
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1997年より毎年開催されているシンポジウム「インタラクション」は,ユーザインタフェース,CSCW ,可視化,入出力デバイス,仮想/拡張現実,ユビキタスコンピューティング,ソフトウェア工学といった計算機科学,さらには認知科学,社会科学,文化人類学,メディア論,芸術といった人文科学の研究者および実務者が一堂に会し,インタラクションに関わる最新の技術や情報を交換し議論する場です.本分野に関する研究とその成果に対して高い関心が寄せられており,700人を超える参加者が集まっています.
インタラクション2017
大学院工学研究科1年の杉原さんは「立位・座位の非接触操作におけるポインティングジェスチャーの差異」について研究発表を行いました.これは立って説明している人(教員)と座って説明を受ける人(学生)が同時にスクリーンのような大画面を指差ししてお互いの指差した位置の理解を助けるための研究です.
工学研究科1年の杉原さん,研究説明の様子
工学研究科1年の杉原さん,デモ発表の様子
大学院工学研究科1年の天早さんは「仮想タッチパネル型スポットライティング」について研究発表を行いました.仮想タッチパネルに触れた状態で手を動かすことでフォーカスエリアが移動し,仮想タッチパネルから手を離すことでフォーカスエリアを固定することが可能となる研究です.デモ発表の際は,見学者が多くさばききれないため工学研究科卒業生の渡辺さんも手伝いに来てくれました,ありがとうございました.
工学研究科1年の天早さん,研究説明の様子
工学研究科1年の天早さん,デモ発表の様子
最後に情報工学科4年の藤井さんは「みえないめいろ:壁認知型の巨大迷路システム」について研究発表を行いました.これは,参加者がBeaconから発信された電波をもとに携帯端末を通じて通知される音とバイブレーション,そして同時に表示される迷路画面から隠された壁を認知して進んでいく巨大迷路になります.じつは大学祭で実施した内容ですが,今回あまりにも質問する方が多く,さばききれないため共同研究先の企業の方にも説明を手伝っていただきました.こっそりと某おもちゃメーカーからイベント活用のお誘いがありました,他にも「イベントを開催しに来てください」とのありがたいお言葉を多数いただきました,ありがとうございました.
ピンチヒッターで説明する中道,研究説明の様子
情報工学科4年の藤井さん,デモ発表の様子
デモ発表は,研究者の方だけでなく一般の方にも公開されており,率直な意見をいただきました.そんな中,企業の方々から商品化やイベント共催のお話をいただくなど今後の発展が非常に楽しみになりました.皆さん,お疲れさまでした.
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以上、中道准教授からの報告でした。
学長から一言:面白いですね~~「情報工学」という堅くて見えにくい言葉からちょっと飛んで、面白い、楽しい発想がいっぱいですねッ!!!質問者が「殺到」というのも、わかる、分かる。。。