最初に紹介するのは、「高圧力を利用したライムマーマレードに関する研究」です。
マーマレードは加熱して作るので、生の果物と比較して、鮮やかな色やフレッシュな香りがなくなります。食品に高い圧力をかけてマーマレードを作ると、加熱しないので果実本来の色や香りを保った品質の良いマーマレードを作ることができます。
今回の発表では、高圧処理によって作成したマーマレード、加熱処理をしたマーマレード、市販品の三つを比較し、評価した結果を発表しました。
次に紹介するのは、「凍結含浸法における野菜の物性等の研究 2」です。
酵素反応によって食材の形を保ったまま柔らかく食べやすい食品を加工することのできる凍結含浸法は、食品企業で用いられています。その凍結含浸法を、特定給食施設に応用することができれば、安全で美味しい食事を提供することができます。しかしながら、従来の凍結含浸法は、時間がかかりすぎる点やコスト面で課題があります。そこで、酵素反応温度や時間を変えても、同じ品質のものができないか検討し、その成果を発表しました。
最後に紹介するのは、「平成28年産高アミロース米を中心とする米胚乳澱粉の性質(2)~RVAによる粘度特性について~」です。
近年わが国での米の消費量は減少傾向ですが、国産米をパンや麺などに活かす技術が開発されています。
中でも高アミロース米は、炊飯米では硬く粘りが弱いことから米粉麺に適しているだけでなく、食後の血糖上昇が穏やかなことから糖尿病の治療食として利用されています。
本研究では、北海道農業研究センターより供与していただいた高アミロース米を含む米胚乳澱粉の粘度特性を明らかにすることを目的に実験を行いました。
いかがでしたでしょうか?
卒業研究を通して、一つのテーマを追求した経験は将来の糧になると思います。
卒業研究の内容に興味を持たれた高校生の皆さん、ぜひ3月17日の見学会に参加してみてくださいね!
学長から一言:生命栄養科学科では卒業する前にどんな研究をするのか、とてもよくわかりましたねッ!話しがおいしそうなのも、生命栄養科学科ならではですねッ!!!
学長から一言:生命栄養科学科では卒業する前にどんな研究をするのか、とてもよくわかりましたねッ!話しがおいしそうなのも、生命栄養科学科ならではですねッ!!!