2016/02/01

生物工学科 福山市が指定する里山里地を視察

こんにちは、学長室ブログスタッフの生物工学科 佐藤です。

生物工学科では、「瀬戸内の里山からはじまる食と環境のバイオサイエンス」というコンセプトのもとで教育・研究を行っています。また、グリーンサイエンス研究センターでは、「瀬戸内の里山・里海における生態系機能の解明に向けた研究拠点の形成」という課題のもとでアクティブに研究を行っています。つまり、今、本学において里山に関する教育・研究が発展しつつあるところなのです。

先日、福山市が指定する5つの里山里地を福山市の職員の方と訪問し、研究の可能性を探りましたのでお伝えします。詳しくは、生物工学科のホームページをご覧ください。
山野町の里山景観
熊野町の里山景観
里山は、手つかずの自然ではなく、人が手を加えることで維持されてきた二次的自然です。今、里山は人と自然との共生を介した生物多様性保全の場として、生態学の分野でたいへん注目されています。しかし、実際に里山里地を訪問してみると、生態学に限らず学際的な研究が可能であることがわかります。

里山の農産物に付加価値を付けて里山ブランドができないか? それを地域のスーパーや道の駅などで販売し、里山経済を発展させることはできないか? 自然環境に観光価値を見出し、エコツーリズムを駆使して人を呼び込めないか? 里山林から伐採した木で丈夫な木材建築ができないか? 瀬戸内の里山文化の変遷は歴史的に備後経済にどのような影響を与えてきたのか? 古い書物から昔の里山文化を知ることはできないか? 里山を子供たちに遺すその遺産的価値はどれほどか? 挙げればきりがありません。

本学は瀬戸内のど真ん中にあり、里山は瀬戸内を代表する自然です。瀬戸内で得られた里山に関する理解は、全国の、いや世界の同様の地域のモデルとなります。おーげさやなーって思ったそこのあなた!。。。。。。。。。。一緒に学んでみませんか?


学長から一言:里山は昔話の世界ではなく、私たち現代人が今現在生きているところ、あるいはその周辺、あるいは少し遠いふるさとです。。。でも里山は里海と共に、私たちの命の源泉です。。。福山大学は、地の利を生かして里山・里海研究のメッカになり、地域に貢献したいと思っています!!、