昨年度に引き続き8月6日に川崎医科大学で学術集会が開催され、福山大学も発表を行いました。今回はその様子をレポートします。
これは、INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)の産学連携知的財産アドバイザー派遣事業の募集(プロジェクト形成支援型)に対して、「吉備地域産学官連携知的財産活用ネットワーク」として応募し、採択された事業として行われるものです。
ネットワークを形成する大学は、幹事大学の川崎医科大学、参画大学の福山大学、川崎医療福祉大学、岡山県立大学です。また、産学連携知的財産の専門家としてINPITから西山アドバイザーが派遣されています。
幹事大学の学術集会では、プロジェクト研究に採択された全課題の研究成果が一堂に会して発表されています。川崎医科大学や他の参画大学とのネットワーク構築や新たな研究アイデア、共同研究の契機のために福山大学も発表しました。
発表の総数は、口頭発表15題、ポスター発表140題でした。と言うことで、いつものように写真を多めに用いながら学術集会の様子をお伝えします。
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川崎医科大学に到着後、発表するポスターを指定された場所に掲示します。これで準備完了です。
まず、口頭発表があります。口頭発表の会場は階段式教室になっています。
薬学部の町支教授がマラリアに効く薬の研究の口頭発表を行いました。発表後はフロアからの質問に答える形式です。
口頭発表は昼食を挟んで行われますので、ネットワーク大学間の意見交換会を兼ねた昼食会が開かれました。
口頭発表が終わると、ポスター発表が始まります。ポスター発表の会場は1階と2階のフロアを分けた2か所で開催されました。
薬学部の町支教授は口頭発表に続いて「抗マラリア作用を有する新規化合物の合成と探索研究」のポスター発表も行いました。
スマートシステム学科の仲嶋教授は「プライベート音空間を有する看護支援スマートベッドシステム」の発表を行いました。手作りの装置を持ち込んでの発表でした。
機械システム工学科の中東准教授は「水素処理チタン合金の超塑性とその応用」の発表を行いました。あの固いチタンが飴のように伸びる理論を発表しました。入れ歯の台座が簡単に成型できる応用例を示しました。
薬学部の今教授は「自己免疫疾患における新規α9インテグリンリガンドXCL1の役割」の発表を行いました。川崎医科大学の先生から様々な質問を受けて休む暇もない状況でした。
情報工学科の中道准教授は「薬学部における視線を利用した学修度評価の試み」の発表を行いました。情報処理技術を応用した評価法の発表です。
福山大学の研究者が掲示した場所には多くの聴講者が集まり、大変盛況でした。
会場では、福山大学の全研究者の研究内容などを収録した「研究者情報一覧」と、6月に福山市ものづくり交流館で開催した研究成果発表会の冊子を希望者に配布しました。配布中の徳永課長です。
「地域の中核となる幅広い職業人の養成教育」という方向性を中心に据えた本学では、教育や研究のような長期的な社会貢献や産学官連携等を通じた直接的な社会貢献を、大学の「第三の使命」と捉えています。その社会連携(貢献・協力)活動は、人材育成、学術研究による地域社会全体の発展への寄与、さらには教育研究活動から得られる知識、技術、教育上のノウハウを社会還元することが主な目的です。
中村です
福山大学社会連携センターでは、産学官金労言連携のための各種ご相談を無料で受付けています。お気軽にお越しください!
社会連携センター 中村 記
学長から一言:本学の社会連携センターも、専任教員を置き、共同利用センターと共に7号館を占有して、ようやくしっかりした活動体制が構築されました。。。本学との連携を考えられておられる方はぜひ、ご一報あるいはおいでください。。。お待ちしていま~す!