残暑厳しい8月18日。
高大連携公開講座が因島キャンパス(マリンバイオセンター)で開催されました。
高校生を対象とした公開授業で、今回は海洋生物科学科ならではのメニュー「瀬戸内海の恵みについて学ぼう」を実施しました。
講義内容は4つ・・・
【午前の部】
①「瀬戸内海の生態系」(担当:山岸准教授)
瀬戸内海は広くて穏やかな海域と、狭くて潮の流れの速い海域が連なり、独特な環境をもっています。この授業では、瀬戸内海の生態系の特色を学んでもらい、また、瀬戸内海をフィールドとした調査研究の成果を紹介しました。
海藻類の分類が専門の山岸准教授らしく、授業に用いたスライドは「緑」「褐」「紅」の“海藻カラー”に彩られていました♪♪♪
瀬戸内海の生態系について解説中!! |
②「海産魚類における発育と形態形成」(担当:有瀧教授・南教授・阪本准教授)
多くの魚は卵から生まれ親魚へと成長しますが、その間にカラダの大きさや形が大きく変化します。今回の授業では瀬戸内海でお馴染みのシロギスを使って「卵から仔稚魚の発育過程」を肉眼と顕微鏡で観察し、卵からどのように変化しながら“シロギス”になってゆくのかを学んでもらいました <●)))))≪
泳いでいるのは、この夏に生まれたシロギスの稚魚たちだよっ!! |
魚の卵と生まれたばかりの仔魚を顕微鏡で観察中!! |
【午後の部】
③「チリメンジャコから学ぶ食物連鎖」(担当:高田教授)
私たちが普段、食卓で頂いているチリメンジャコ・・・この「おジャコ」漁業で捕獲されたその他の生物(通称:チリメンモンスター)を選別し、観察とスケッチを通して海の中の食物連鎖について学び、海の環境保全の体験学習をワークショップ形式で行いました。
「チリメンモンスター」を探して、食物連鎖について考えよう!! |
④「海洋資源と機能性食品」(担当:倉掛教授)
夏にウナギの蒲焼を食べる習慣がありますが、本当に健康に良いのでしょうか? また、食べた後に捨てられてしまうカニ殻には多くの生理機能が詰まっています!! この授業では、海洋生物からの新たな食品の開発とその栄養機能などについて解説しました。
参加した高校生はみな熱心に授業に耳を傾け、魚の飼育水槽や顕微鏡を覗く姿に “興味津々” という言葉がピッタリでした!!
生徒さんのなかには、その3日後に開催された体験入学にも参加してくれた方が居て、甚だうれしかったですっ♪♪♪
参加して下さった生徒のみなさん・・・「どうもありがとうございました」
またいつでも本学や因島キャンパスへいらしてくださいねっ。
(海洋生物科学科 Kenji♪)
学長から一言:有瀧教授は“シロギス”を卵から養殖する研究もしています。。。私的には、尾道のお寿司屋さんで、有瀧シロギスのにぎり寿司を食べるのを楽しみにしています。。。アッ!こんな「学長から一言」では、真面目な高校生に叱られそう!!!