2014/05/12

ふらふらの勧め?!? ~第2回教養講座のご案内~

ブログスタッフの生物工学科 佐藤です。

平成26年度 第2回教養講座について松浦副学長の紹介文を投稿します。

教養講座の詳しい案内はこちらをご覧ください。
http://www.fukuyama-u.ac.jp/academic-affairs/academic-lecture/academic-lecture.html

おもしろそ~

***************************************
平成26年度第2回教養講座について

 5月28日(水)に大阪大学生命機能研究科特任教授の柳田敏雄先生の教養講座「ゆらぎと生命機能―2千万ワットつかうスパコン、1ワットで働く脳―が開催されます。

 柳田先生は学士院恩賜章(1998年)など数々の賞を受賞され、2013年には文化功労章者に選ばれた、ノーベル賞に最も近い日本人の1人に挙げられる世界的な生物物理学者です。先生のお仕事とお人柄を紹介している記事「ふらふらしている人がいい仕事をする」WEDGE infinity.2014年1月23日号(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1140)の冒頭に次の文章があります。

~~~
人生も仕事も、この道を行きなさい、こうやって歩きなさいと、決めてもらうのが当たり前。だから、「最近の人は『こうしなさい』と言ってあげないと不安がる」との声は方々で聞こえるし、逆に言えば、定められたレールの上を踏み外さずに進むのが優等生ということだ。うまくいかなければ、悪いのは指示を与えた人か突発的な環境変化であり、自分自身が問われる部分は棚上げにされることが罷り通っている。

指示や環境が悪いからなんて、人間ではなくロボットの話のようだ。生物物理学者の柳田敏雄も、そんな単線的な生き方は人間らしくないと笑う。その考え方には、生物の分子を観測してきた柳田ならではの説得力がある。筋肉の収縮を担う分子は、脳から一挙手一投足を指示されて動くのではなく、どこへ向かえばいいかを自分でふらふら動いて探すというのだ。ふらふらしながら自ら進む道を見いだすことにこそ生物の本質があるというのが柳田の持論だ。
~~~

「生物がふらふらしながら自ら進み道を見出している、それが生物の本質だ」とはどんな意味なんだろう?自分自身や周りの生き物を見る目が変わるかもしれませんよ。

ふらふらしている人がいい仕事をする」とはどんな意味なんだろう?僕のような怠け者への応援歌なのだろうか?

柳田先生の長い研究を通して得られた生物の本質と、その解明に取り組まれた先生の生き方に触れてみましょう。自分の進む道探しに大きな教訓が得られると思います。

JT生命誌研究館 サイエンティストライブラリー:特別編「生命現象の基本にゆらぎを発見」に柳田先生の研究生活の歴史が詳しく紹介されています。一読をお勧めします。
http://www.brh.co.jp/s_library/j_site/scientistweb/no58/

副学長 松浦 史登
***************************************

学長から一言:学長になってから、ふらふらする余裕を失いがちですが。。。一般の方も、歓迎です。。。ふらふら好きな人も、コチコチの方も、ぜひどうぞ!