2014/09/04

福山大学図書館で高校生が職場体験

 こんにちは。図書館員のプログメンバーKです。


説明資料
  図書館では、職場体験のための中学生・高校生の受け入れをおこなってきました。2005年度からはほぼ毎年大成館中学生の職場体験を受け入れ、2008年度には広島県立広島高等学校からの職場体験がありましたが、以降、高校生の職場体験の依頼はありませんでした。今年は8月20日(水)に大成館中学校からの生徒4名を受け入れ、8月27日(水)~29日(金)の3日間、広島県立松永高等学校の生徒3名を受け入れました。
 中学生の受け入れは幾度となくおこなってきたので慣れていますが、高校生は久しぶりとなり、ハイハイと指示に従ってくれるだろうかとちょっと心配。。。  


業務予定表


 高校生には、体験する図書館の仕事を記したものと予定表を用意。当日8時45分に到着した生徒は、緊張していた事前訪問の時とは違い、生き生きとした表情の笑顔で接してくれました。仕事内容は、本館と分館それぞれに分かれて体験してもらいました。
 初日の業務に取り掛かる前に、「図書館の仕事としてどんなものが思いつきますか?」と質問すると、「貸出・返却だけ」と答えが返り、図書館員としてはちょっとガクッ! 図書館の仕事はいろんな仕事が集まって完成していて、貸出・返却は図書館サービス業務のごく一部ですよ、ということを知ってもらえるように、蔵書点検、貸出・返却、相互利用、受入・整理、書架整理等、様々な図書館の仕事を体験してもらうことにしました。
      


ハンディーターミナルを持っての蔵書点検作業は、中学生には好評でしたが、高校生にとっては、単純労働でもあり、いささか苦痛だったようです。終了後には「つかれた~」の声が聞かれました。しかし、受入・整理作業でのPCの操作は流石高校生!慣れたキーボード使いで素早く作業してくれました。

 また、書架の乱れ直しについても「時折、書店・図書館で何気なくその姿を見てはいるもの、その作業が何の意味を持っているのか知りませんでした。今度からは見た本は元の位置に戻すようにします」と答えてくれました。

 今回、図書館の職場体験をした3名の高校生には、働くということの厳しさや、仕事は幾つもの関連した業務から成り立っていることなどが、少し感じてもらえたようです。
 今後はスマホ等のネットの情報に流されるのではなく、図書館をしっかり利用し、書物による正確な情報も身に付けるような生徒になってくださいと、生徒の今後にエールを送って職場体験を終了しました。

(担当職員からの感想)
 高校生からは、毎日の職場体験の開始と終わりには必ず、元気な声で「おはようございます」「ありがとうございました」の挨拶がありました。“初心忘れるべからず”。就職した当初を思い出し、笑顔を絶やさず、気分を引き締めて業務に励みたいと感じました。 

学長から一言:高校生の皆さんの、福山大学の印象はどうだったのでしょう。。。大学というところの知的な豊さを感じ取ってもらえているとうれしいですね。