こんにちは。学長室ブログスタッフ国際経済学科のHAです。8月24日~9月1日までインドネシアのバリ島に研修旅行に行ってきました。今回はその様子をレポートします。
実はバリ島研修は昨年に引き続き、今回が2回目となります。経済学部の3年生が10名、経済学研究科の留学生が1名、人間文化学部メディア情報文化学科の3年生(留学生)が1名の計12名の学生が参加しました。
今回の研修の目的は大きく分けて3つです。はじめに、英語かインドネシア語のどちらかを勉強する、というものです。短い研修期間に語学力が急激にUPすることはありませんが、語学学習のモチベーションアップには十分でしょう。英語グループはオーストラリア人の先生と楽しく授業をしていたようです。私もインドネシア語グループに参加して授業を受けました。インドネシア語は世界で最も簡単といわれることもあって、このまま勉強を続ければなんとかなりそうな気がします。
ガムランの練習、みんな音感ばっちりです
2つ目は野菜のオーガニック栽培を体験し、バリ島の農業について考えるというものです。観光開発がどんどん進むバリ島では、農地が毎年減少しています。若者の農業離れも加速しています。今回はジャングルの中で竹炭を使った石鹸作りにもチャレンジしました。猛暑の中、学生たちは真剣に話を聴き、作業をしていました。
慣れない農作業にはじめは四苦八苦
石鹸作りは意外に地味な作業でした
最後は、現地のサラスワティ外国語大学日本語学科の学生との交流です。昨年の交流会が大成功に終わったこともあり、先方からも是非今年もという要請もあり、実現しました。
今回のディスカッションテーマは「ソーシャルメディアの社会的影響について」です。はじめに、日本側の学生、インドネシア側の学生がそれぞれ両国の事情をプレゼンテーションしたあと、グループディスカッションをし、各グループが発表しました。
今年も楽しい交流会でした
発表の後は、各グループに分かれて、大学の外でいっしょに昼食をとりました。その日の夕方はみんなでタナロット寺院に夕日を見に行きました。昨年もそうでしたが、サラスワティの学生の日本語学習意欲や日本に対する好奇心の旺盛さには驚かされます。バリの開放的な空気がそうさせるのが、なぜか学生たちは、あっという間にとても仲良くなってしまいます。そしてその友情はその場限りではなく、ソーシャルメディアを使って永く続きます。まさにソーシャルメディアのメリットですね。
たくさん友達ができました
今回の研修で、学生たちは大きく成長しました。多くの学生は海外旅行が初めてで、当初は連れて行ってもらうという雰囲気がありました。バリ島のホテルに深夜に到着し、ホテルが汚い、ホテルを変えてほしいと文句を言いだしました。日本人のスタンダードから考えると、古いので確かにあまりきれいとは言えず、バリのリゾートをイメージしていた学生たちにはショックだったかもしれません。
しかし、エアコンが動かなければ、部屋を変えてもらう。シーツが汚ければ変えてもらう。海外では当たり前のことを少しずつ学んでいき、2日目以降は「完全に慣れました」とみんなが口をそろえます。
このホテルは安いのですが、とても便利な場所にあり、隣に地元のマーケットがあります。当初は観光客用のレストランで食事をしていた彼らも、後半にはマーケットの屋台で平気で食事ができるようになりました。もちろん、生水、生もの等には最大の注意を払っていますので、お腹をこわす学生もいませんでした。
今回の研修で、学生たちは、自分たちの目で、耳で、口で、鼻で、そして手で多くのことを感じてくれたと思います。帰るころには皆、「バリは最高だった」「もっと英語が喋れたら」そして、「また必ずバリに戻ってきたい」、と目を輝かせていました。引率者としては一番うれしい言葉です!
学長から一言:バリ島研修旅行の引率、お疲れ様でした。。。わずか9日間でも、学生は、日本の常識が世界の常識ではない、ということを学ぶよい機会になり、しっかり成長したようですね。