心理学科ブログ担当のKです。
今回は、“福山大学学長”松田文子教授が、心理学科の初年次教育科目の教養ゼミに登壇、ということで、その内容や様子をご紹介します。
学長の講義を受けられるなんて…と、1年生たち、どこかわくわくしている様子…
なお、今回のブログ、心理学科1年生副担任(学年を総括する担当者)である赤澤教授より文章をいただき、途中の、松田学長の講義内容の要約はKが書いています。
では、ご報告します!
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2015年4月14日(火)の5限に心理学科の教養ゼミ第1回の授業が行われました。
タイトルは「ピア・サポート~人と人をつなぐ~」です。
第一回目は、松田学長の講義で、「今、何故、ピア・サポートが必要なのか」ということについて、社会の変化やそれに伴う人間関係の変化などから説明がありました。
平成16年からスタートしたこのピア・サポートに関する授業も、今年度より「学生サポーター」に名称を変更し、人間文化学部全体での取り組みへと進化しています。
話の内容は、・・・はじめに、戦後の高度経済成長期に入る前まで、多くの人が農耕や稲作など第1次産業で生計を立てていた時代へ遡ります。その時代では、最初に子どもの育つ家族集団は大きく、家族を取り巻く社会は同質で狭く、小さな社会の暗黙のルールのなかで、比較的容易に必要なコミュニケーション力を子どもは身につけて育っていました。しかし、現代は、最初に生まれ育つ家族は小さく閉ざされがちであり、社会は異質な集団の中でグローバルに活躍できる若者を求めています。すなわち、基礎的な社会性が育ちにくい一方で、必要なコミュニケーション力は高くなっています。
そこで、複雑なコミュニケーションに対応できるようなスキルを身につける、ということが現代の大学生には求められます。援助スキルなどを学ぶピア・サポート活動(仲間同士で助け合う)を通して、学生のコミュニケーション能力や問題解決能力を培い、グローバルに活躍できる人材を育成する、ということが期待できます。
また、活動によって、怒りを抑制したり、自分や他者を大切に思う気持ちを育んだりする効果が期待されます。そうした豊かな情動を育む教育としての側面も、ピア・サポート活動は持ち合わせています。
ということで、かなり簡単にまとめると、ピア・サポート活動というのは、社会性や情緒などを豊かにすることにとても有益ですよ、ぜひ教養ゼミで体験してみてくださいね、というお話でした。
また、しっかりと先生が共同で翻訳された書籍「ピア・サポート─傍観者から参加者へ─(大学教育出版より)」の宣伝が・・・ 笑
写真は、講義中の様子です。みんな真剣に聴いています!
講義を終えた学生達の感想には
「ピアサポートの必要性や効果がわかった」
「ピアサポートについてもっと知りたいと思った」
など意欲的なコメントが多くみられました。また、
「学長先生の声がとても優しかったので、話を安心して聞けることができた」
などの感想も。
次回からの活動は、先輩である学生サポーターのメンバーの活躍も期待されます。
この授業が終わったときに、受講者にどのような変化がみられるか楽しみです(^_^)v
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●年前に松田先生のゼミ生であったKは、久しぶりに先生の講義を聴くことができ、学生時代にタイムスリップしたような、どこか初心を思い出すような感覚がありました。
学生たちの目がキラキラと輝いていたのが印象的でした!
学長から一言:学生のあの好奇心に満ちた目、目、目。。。教員相手の会議では、絶対に得られない感動?!? 学生の皆さん、ありがとう! リフレッシュしました!!
学長から一言:学生のあの好奇心に満ちた目、目、目。。。教員相手の会議では、絶対に得られない感動?!? 学生の皆さん、ありがとう! リフレッシュしました!!