機械システム工学科のKです。
今年度、機械システム工学科には2名の新任の教員が赴任しました。今回は、関根准教授の紹介をしたいと思います。
では、関根先生自己紹介をよろしく!
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みなさんこんにちは関根康史と申します。
学長ブログをご覧の皆様,はじめまして! 今年(2015年)の4月1日より福山大学工学部機械システム工学科で准教授として勤務しています。
私の研究分野は,自動車の安全と次世代モビリティ(乗り物)です.
自動車は,今や日常生活には無くてはならない,生活必需品です.
しかしながら,自動車は,使い方を誤れば,悲惨な事故を起こしてしまう可能性も有しております.そのようなことから,安全性を考えていくことは,とても大切なことです.
自動車の安全を考える上では,事故の実態を正確に把握することが大切です.交通事故のデータを分析し,「どのような事故では,どのような傷害を受ける か?」,「運転者は,どのようなミスを重ねることで事故に至るか?」,「どのような道路環境では事故が起こり易くなるのか?」などといったことを明らかに していくことによって,はじめて『効果的』な安全対策を考えることができるようになります.
あるいは,「シートベルトを着用すること」のような交通安全の規則を守ることの大切さについても,交通事故を分析することで,その具体的効果を知ることがで きます.たとえば,「シートベルトを着用しない人」は,死亡や重傷となるリスクが「シートベルトを着用する人」の約2倍にもなってしまいます.
また,SUVのように,車高の高い自動車の「視認できる範囲」を体験してもらうことで,事故の予防を呼びかけることも大切です.
→SUVの直前位置に置いた「ぬいぐるみ(2歳児の身長に相当する高さに設定)」を“見えるかどうか”体験してもらう実験を実施.
普通の運転姿勢では,「ぬいぐるみ」を確認できません
前かがみ姿勢になって注意深く見るようにすれば,「ぬいぐるみ」を確認できるようになります.
車高の高い車を発進させるときは,直前位置の安全確認が大切です.
また,最近では,電動自動車を利用して,家庭で使う電気を最適な状態にするエネルギーマネジメントを行うなど,電動自動車の新しい活用法に関する研究も進 められております.今までにも,電動自動車の蓄電池や燃料電池で家庭用電源を賄うなどといったことが検討されてきましたが,電動自動車によるエネルギーマ ネジメントは,そのような従来からの方法だけでなく,駆動用モーターを発電機として活用する方法も検討してみる価値があると思います.
交通事故の分析などを通しての「自動車の安全」や,電動自動車の新たな活用方法などについて,研究に取り組んでいきたいと思います.
学長から一言:たった数週間前まで、自動車産業の最前線におられた方ならではの自己紹介ですネッ!。。。これからの活躍に、期待がいっぱい。。。非常時に、電気自動車を発電機にするという発想、おもしろ~い!!