2017/11/21

東京大学武田晴人名誉教授のご講演(2017年度第4回備後経済研究会)

学長室ブログメンバーの張楓です。このたび、幹事をつとめております備後経済研究会による「2017年度第4回研究会」の開催案内をさせていただきます。
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・第4回備後経済研究会
日時:2017年12月18日(月)18:30~20:30
場所:学校法人福山大学宮地茂記念館(JR福山駅北口徒歩1分)
報告:武田 晴人(東京大学名誉教授)
内容:経済成長論の限界 ―日本の経験から考える―
概要:1990年代以降日本経済の「不況」が長期化し、深刻な問題が顕在化していると語られています。この現実を「停滞」というようなマイナスのイメージを伴う言葉で危機をあおることは、現状の正当な認識を妨げ、必要な方策を考案することを難しくしています。そこで、量的な拡大にこだわることなく、質的な発展を目指すという視点で現状を見直し、何が解決すべき問題であるのかを日本に即して考えてみたいと思います。
ご略歴:1949年4月 東京に生まれる。
    1979年3月 東京大学経済学研究科博士課程単位取得退学。
    1979年4月 東京大学社会科学研究所助手。
    1981年4月 東京大学経済学部助教授。
    1991年6月同教授(2015年3月まで)。
ご専攻:日本経済史
ご近著:通商産業政策史編纂委員会編『立地・環境・保安政策』経済産業調査会、2011年
    『脱・成長神話:歴史から見た日本経済のゆくえ』朝日新聞出版、2014年
    『原子力安全・保安院政策史』(共著)経済産業調査会、2016年
    『鈴木商店の経営破綻』日本経済評論社、2017年
    『異端の試み:日本経済史研究史を読み解く』日本経済評論社、2017年
    ほか多数。
コラム:
  異端の試み
  研究室の我楽多箱


備後経済研究会は備後地域の企業・経営者を研究し、産業集積地としての備後地域の特徴を明らかにすべく、本学教員にとどまらず、企業経営者や行政関係者、さらに他大学の研究者にもご参加いただき、研究成果の報告やそれにもとづく活発な議論を行うと同時に、企業へのインタビューや論文の公刊、備後地域の皆さんに向けた研究発表を活発に行っています。

研究会は34ヵ月に1度のペースで開かれています。高校生でも大学生でも企業経営者でも、どなたでも参加は自由です。興味のある方は一度、備後経済研究会のホームページをご覧ください。サイト内では過去の活動内容とともに、多くの研究成果(ディスカッションペーパーや論文)がアップされています。
入手できない場合、張楓(kaede@fuec.fukuyama-u.ac.jp)までご連絡ください。


2017年度第1回、今泉飛鳥講師(埼玉大学大学院人文社会科学研究科)
2017年度第2回、松永安光代表取締役(株式会社近代建築研究所)
2017年度第3回、石原俊彦教授(関西学院大学大学院経営戦略研究科)

学長から一言:いつもいつもこの研究会では、なかなかお話を聴く機会のない、そしてとても魅力的な講師の登場ですねッ!!!ぜひお出かけください。。。とりわけ、学生諸君!君たちの担う未来のことですよ!!!