2015/09/07

2015年度福山大学研究成果発表会への参加報告~経済学部税務会計学科編~

学長ブログ担当のCFです。
今回、8月9日(日)に福山市ものづくり交流館で開催された「2015年度福山大学研究成果発表会」に参加した経済学部税務会計学科の様子をご報告します。



税務会計学会では、会計、経営を理解した上で、経営者が取り組んでいる実際の経営問題を調査分析し、改善提案を行う学生を育成するために、経済全体を理解する経済学の学習に注力するとともに、備後経済をはじめ、全国各地の中小企業の発展のための経営人材を養成していくことをアドミッションポリシーとしています。今回の「2015年度福山大学研究成果発表会」には、会計・税務を専門とする許霽教授潤慈教授、地域経済を専門とする小林正和准教授張楓准教授がそれぞれホットな研究成果をもって参加しました。

(左から張、泉、許、小林の各教員)

(1)テーマ:中国進出企業における会計上の問題(許霽教授)

概要:中国進出企業にかかわる会計上の問題点を、会計制度、会計監査および会計実務の三つの側面から分析し、さらにその解決策についても試みた。


(2)テーマ:法人税法改革について(泉潤慈教授)
 

概要:問題提起として、①法人実効税率の引き下げを今後も実施すべきか、②(財源確保のために)課税ベースを拡大する方策はどうあるべきか。結論としてグローバルスタンダードを目指すべきである。



  
(3)テーマ:地元住民によるスーパーマーケット立ち上げについて(小林正和准教授)

概要:福山市山野町と熊野町にあるJAスーパーがなくなり、住民主体のスーパー「キラリやまの」と「熊野ふれあい広場クローバー」が開店した。厳しい条件の中、頑張って運営している。


(来場者と歓談する小林准教授)
(4)テーマ:備後から全国、そして世界へ(張楓准教授)


概要:広島県東部に位置する備後地域には、「ものづくり産業」の地域として繊維・木工・家具など特色ある地場産業のみならず、一般機械や輸送機械などの多様な産業が集積ている。それにもかかわらず、備後圏域の中心都市としての福山が「日本鋼管の城下町」とも称されてきていることに代表されるように、備後地域も例外なく既存の東京を頂点とする「求心的構造」や「一極集中構造」論のなかで従属的な位置づけしか与えられてきていない。ここで「既存の地域構造の相対化なくして地域再生なし」という観点に立脚して、「日本鋼管の城下町」に見え隠れした備後地域経済構造の独自性や多様性、さらに頑健性の歴史的形成プロセスとダイナミズムの一端を示している。





☆2015年度第3回備後経済研究会開催のお知らせ
会員制ではありませんので、奮ってご参加のほどをよろしくお願い申し上げます。

日時:2015年10月5日(月)18:30~20:00
場所:福山大学宮地会館(JR福山駅北口徒歩1分)
報告:張楓 福山大学経済学部准教授
内容:備後地域機械工業集積の100年:創業と立地、取引ネットワークに着目し て
コメンテーター:谷本雅之 東京大学大学院経済学研究科教授
<備後経済研究会ホームページ>
http://www.fukuyama-u.ac.jp/ec/original/entry-890.html
問合せ先:税務会計学科張 楓(kaede@fuec.fukuyama-u.ac.jp)



学長から一言:研究成果発表会の全体の報告のブログの他に、税務会計学科の詳しい報告が出てきました。。。この学科は税務会計の狭い枠に閉じこもらないで、備後の企業経営にも精力的に取り組んでいる,今注目の学科!!、