今回は、先月実施された「日本語・日本文化研修」と、その中で行われた学生達の交流についてお伝えします。
この研修は、台湾北部にある淡江大学日本語文学学科の学生10名が、「日本語」「日本文化」などの授業、広島や鞆の浦方面へのショートトリップの中で、本学の学生やスタッフ、地元の方々と交流しつつ日本語を学ぶ、というものです(7/18~7/23)。
人間文化学部には、学生が淡江大学の中国語センターのプログラムに参加する「台湾文化研修」(隔年実施)という授業がありますので、双方向のプログラム交流が可能となっています(以前実施された「台湾文化研修」についてはこちら)。
今回の研修期間は学期中ということもあり、参加可能な学生が随時入れ替わり研修生達のサポートをしてくれました。その数、学部の学生サポーターたちを中心に、Sのゼミ生や人間文化学科の学生が30名ほど。また、貴州師範大学での留学から先日帰国したばかりのゼミ生も急遽参加となりましたが、中国語と日本語を交えて来日すぐの研修生達とコミュニケーションをとってくれたり、通学案内を引き受けてくれたりと、強力な助っ人となってくれました。
以下、主な活動を紹介します。
・学長室訪問
初日7/18のオリエンテーションの後、早速学長室へ。学長はわかりやすい言葉でゆっくりと話してくださいました。
集中 |
学長室訪問の後は、新装オープンした学食で昼食、交流時間。
とにかく場数を踏みましょう、ということで自己紹介! |
・日本語の授業
「聞く」と「話す」を中心とした授業です。
・ショートトリップ
広島方面(7/19)、福山城・鞆の浦方面(7/21)では、人間文化学部の学生サポーターたちとペアになって行動しました。研修生の中には、以前から「厳島神社に行きたい!」と強く希望していた学生もいたようです。天候にも恵まれて良かったですね。
厳島神社にて |
対潮楼にて |
福山城にて |
日本語の授業で練習した「台湾の紹介」プレゼンテーション、今回の研修の感想について発表しました。
この日のために準備しました |
・今津公民館での交流会
生活学校の皆さん、学生サポーターたちと、福山の郷土料理「うずみ」などを作りました。生活学校の皆さんには大変お世話になりました!また、淡江大学のみなさんからは、台湾の国民食「茶葉蛋(チャーイエダン)」という煮卵がふるまわれました。
日頃料理をしているかどうかがわかってしまう… |
うずみの具材とお出汁 |
茶葉と香辛料、調味料で二時間煮込む茶葉蛋、おいしかったです |
参加してくれた人間文化学部の学生たちにとって、今回の交流は「日常の中の非日常」であったと思います。普段、当り前に使っている日本語でスムーズな意思疎通ができないのです。「どうすればいいのだろう…」と考えたことと思います。しかし、筆談やスマートフォンを使うなどして意思疎通もできていたようです。戸惑いや安堵、喜びなど、さまざまな気持ちを彼らなりにどう受け止めたのでしょうか。
また、研修生の一人は、「最初は不安や怖い思いがあったけれど、福山大学のみんなと接することで次第にそうした思いはなくなった」と話していました。受け入れるこちら側にとっても、それは同じだったかもしれません。しかし、会話や笑顔を交わすことで空気は一変します。相手を理解しよう、こちらを理解してもらおう、という空気が流れ始めます。 「国際交流」の意味を改めて考えた活動でした。
学長から一言:6日間、とっても盛りだくさんの日本語・日本文化研修でしたねッ!関係の学生と教員の皆さん、お疲れさまでした。。。。淡江大学日本語文学学科と福山大学人間文化学部人間文化学科とは、双方向の交流が出来ていて、両大学の若者にとって貴重な経験の機会になっていますねッ!!!