突然ですが、みなさんは「孔子」というと、どのような人物をイメージしますか?
…日本における孔子の一般的なイメージと言えば、
「中国古代の偉大な思想家」、「聖人君子」…でしょうか。
孔子は今から約2500年前の中国、時は春秋時代に実在した思想家、
政治家、教育家で、儒教の始祖と言われています。
没後は、弟子たちによって『論語』(孔子とその弟子たちの言行録)が編まれました。
『論語』に見える孔子の姿は、必ずしも上記のようなイメージ通りではないと思いますが、
孔子の言葉は、後世多くの人々の心を支え、時には人生の指針になるものとして
大切にされてきました。孔子の言葉は、意外とみなさんの近くにもあるかもしれませんよ。
ところで、福山大学には、この孔子の名を冠した「孔子学院」という機関があります。
学内でこの名前を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ここで、ちょっと学院内の写真を紹介します。
「中国」に関係する書籍や雑誌がたくさん取り揃えられています!
ただ、これだけでは孔子学院がどういったところなのかわかりにくいですよね…。
(申し訳ないことに、個人的な趣味で本棚の写真しかありません…)
そこで今回は、福山大学孔子学院の平山学院長に学院の紹介をして
いただきたいと思います。では平山学院長、よろしくお願いいたします。
++++++++++++++++++++++++++++++++
―“ミライ”を切り開く一つの窓口としてー
福山大学孔子学院、学院長の平山です。
今回は“福山大学孔子学院”について紹介させていただきます。
当学院は2008年4月、多くの福山市民や企業のご支援を受けて開校されました。
学校法人福山大学と上海師範大学、北京にある対外経済貿易大学の三つの大学が
一緒に運営している、中国や世界各地で使われている“今”の中国語を学び、
その文化や経済を正しく理解することを 目的とした教室です。
この10年間で世界の123カ国・地域に約1,200の学院・課堂が設立されています。
日本には13大学に孔子学院と、中高等学校等に6つの課堂があります。
当学院は、福山駅北口前の宮地茂記念館の6階にあります。
福山大学や福山平成大学の教職員や学生の皆さんはじめ多くの方々が、
一緒に楽しく中国語を中心に、幅広く“中国”について学ばれています。
土曜日を中心に、折々に中国映画鑑賞会や中国文化講座を無料で開催し、
様々なテーマで中国文化について紹介しています。
また、福山大学、平成大学や近隣の大学の皆さんに参加していただき毎年
“サマーキャンプ”を実施しています。
今年も9月6~11日に、北京の対外経済貿易大学で行う予定です。
航空運賃と海外保険のみ自己負担するだけで参加でき、短期間ではありますが
“中国語力”のアップはもとより、なにより『百聞は一見に如かず 』、
“国際感覚”を身につけるFirst Stepとして活用していただけます。
この他、当学院では年に数回、中国政府公認のHSK(中国語の検定試験)を実施しています。
1級(初級)から6級(上級)まであり、自分の実力のレベルチェックができます。
また、最近は公式資格として広く認められるようになってきました。
一部の公務員試験では4級を取得すればポイント加算されるなど、
就職試験の際に有利となるケースもあります。
今年2年生になった方で、1年間当学院でも学ばれて、既に4級を取得された方もいます。
備後地域は有数の産業集積地であり、中国との関係が深い企業も多くあります。
大学での授業に加え、当学院で中国語や中国文化の理解にさらに磨きをかけることは、
就職活動などにおいて皆さんの可能性を大きく広げる一助になるものと思います。
今春から、福山大学と福山平成大学の皆さんにはさらに多くの方に
ご利用いただきやすいように、グッと手頃な受講料にしました。
ぜひとも皆さんの“ミライ”を切り開く一つの窓口として、
当学院の活用を検討してみてください。
福山駅前にお越し際は、どうぞ気軽にお立ち寄り下さい。お待ちしています。
学長から一言:元企業マンの平山学院長、すてきな孔子学院の宣伝ですねッ! 母語人口は中国語が1位、公用語人口は英語に次いで2位。。。中国が好きでも嫌いでも、お隣の国です。。。中国語や中国文化を学ぶことは、間違いなく“ミライ”を切り開く一つの窓口!!!