2015/05/12

情報工学科に3人の新任教員!!

にこんにちは、ブログスタッフのKMです。

情報工学科に、この4月に3人の新しい教員が赴任されました!
世間はGWが終わってしまい、ちょっと遅くなりましたが3人まとめて紹介させて頂きます。
お一人ずつ、自己紹介、研究内容、今後の抱負などをお聞きして答えて頂きました。以下、順番に紹介していきます。

>ではまず、山之上教授からです。
>自己紹介をお願いします。


皆様、はじめまして、今年4月より、工学部情報工学科に赴任しました、山之上 卓(やまのうえ たかし)と申します。
鹿児島からやってきましたが、尾道で生まれて、15歳まで広島で育ち、20歳まで呉にいました。今まで、教育と研究の他、大学の情報基盤の管理運営(大学のネットワークやコンピュータのお守りや利用者対応)もやっていました。私の故郷にある福山大学に赴任できて、とても幸運でした。私はコンピュータが大好きで、幸運なことに、それが現在の職業になっています。電子工作も大好きで、私の研究室はおもちゃ箱をひっくり返したような感じになっていて、心苦しいのですが、電子工作やコンピュータやおもちゃが好きな学生諸君は、是非、私のところに遊びに来てください。
運動音痴なのですが、マラソンを走っています。学生時代の自己最高記録は2時間44分52秒なのですが、最近は4時間を切れていません。走るのが好きな方がおられましたら、是非、一緒に練習させてください。以前はパラグライダーもやっていました。

>研究内容についてお聞かせください。

もともと、プログラミング言語に関する研究をやっていましたが、コンピュータを使った教育や教育支援システムに関する研究、P2PやM2MやIoTに関する研究、大学の情報基盤の管理運営に関する研究、Webからの知識の抽出に関する研究などを行っています。大学の情報基盤の管理運営を円滑に行うためには、利用者である学生・教職員の協力が不可欠ですが、その協力を得るために、他大学の先生方と協力して、情報倫理デジタルビデオ小品集、という作品を制作しています。幸いなことに、この小品集は、アメリカの計算機科学会(ACM)のSIGUCCSという研究会の賞をいただき、日本中の大学で利用していただいています。大学の情報基盤の管理運営には、情報セキュリティの強化も必要不可欠ですが、このことに関する業務と研究もやっていました。前いた部署では、情報セキュリティに関する管理システムの国際標準であるISMSの構築とその認証を受けるための業務にも携わりました。変わったところでは「テレポーテーションシステム」の研究も行っています。

>今後の抱負などをお聞かせください。

福山大学に来てみて、良い大学に来て良かったと思いました。せっかくの良い大学ですので、私なりに外にアピールできるようなことがしたい、と思っています。学生や教職員方々や地域方々と協力して、楽しく教育と研究を行いたいと思います。あわよくば、日本や世界をあっと驚かせるような情報を発信できれば良いなと思っています。よろしくお願いします。

>山之上先生、ありがとうございました。

>では次に、金子教授にお話をうかがいます。
>自己紹介をお願いします。


情報工学科に4月1日に着任した金子邦彦です。
今まで他大学で教員をしていました。幸運な縁があり、4月1日より福山大に着任しました。私のプロフィールは次の通りです。
・金子邦彦(かねこくにひこ) 47歳
・授業経験:プログラミング、データベースなど、大学院や学部などで約10科目の授業経験
・研究室の運営経験:のべ数十名の学部生、研究生、修士課程学生、博士課程学生の研究指導経験有り。留学生多数。博士課程主査として学生を博士号 取得に導いた経験も有り。
・特色ある教育の経験:Project Based Learning (PBL)、福岡県庁と共同しての地域貢献実践教育、インターンシップ運営、教育関係の複数の委員経験有り。
・教科書執筆経験:プログラミング分野で2冊
・研究業績:90を超える査読付き国際会議や国際誌での研究成果発表。その中にはトップレベルの国際会議 Data Engineering を含む。のべ9000万円を超える競争的外部資金の獲得。
・その他:大学病院医療安全管理システムの作成・保守、大学教育用コンピュータシステムの仕様策定、多数の産学連携研究、中国瀋陽大学への国際共 同研究開発プロジェクト、大学入試センター委員の経験

>研究内容についてお聞かせください。

私が所属する福山大学工学部情報工学科では、情報工学の諸分野について、教育研究を行っています。その中で私は、とても大切な「データベース」を専門としています。
(1)データベース基盤技術
多種・大量のデータを蓄積したときに発生する課題に取り組んでいます。例えば、大量のデータを蓄積すると、どうしても処理に時間がかかってしまう という問題があります。事前計算や索引などの技術を使い、その解決に取り組んでいます。多種のデータを蓄積すると、「どのデータが、他のデータとどう関係しているのか分かりにくくなる」という問題が出てきます。データを分かりやすく整理する新技術に取り組んでいます。データを多数集め、データの中の傾向を調べるとき、人間のミスが入り込む可能性があります。それを防ぎ、データの中の有意差の分析、正解・不正解などの差異とその要因に関する検定、多数の要因の中の重要度付けなどが確実にできる技術に取り組んでいます。
(2)データベース応用技術
多数集めたデータを、社会を良くするための役立てる研究に取り組んでいます。例えば、牛の生育状況や画像のデータは、畜産業の経営に役立ちそうです。人間の舌の画像は、日々の生活での健康管理に役立ちそうです。高速道路などに設置されているETCのデータは、渋滞予測や渋滞回避に役立ちそうです。こうしたことに、牧場経営者、医者、交通事業者らと共同しながら取り組んでいます。さらには、「子どもに何かを教える」、「職場やサークルで後輩に教える」というとき、自分の個性を把握し、相手の個性を尊重して教え方を工夫することが大切だという真実を、データベース技術を使って裏付けようとしています。

>今後の抱負などをお聞かせください。

次の3つを目指します。学生諸君とともに勉学に励みたいと思っています。
1.大学は「知」の分かち合い
データベース分野における国内外の最新の「知」を、分かりやすい教材の形に結実させ、学生諸君に教授する。そのときは、対話による教授を重んじる。
2.教育と学術研究は両輪の輪
学術研究は、常に世界最先端レベルを維持する。その成果を教育に存分に生かす。
3.学生には対話と実践力の発揮を促す
学外実験などの課外活動、企業などとの産学連携研究など、学生にさまざまな機会を提供する。そこでは、学生と社会人との対話、学生の個性の発揮を重視する。
私の20代は、友人や師との出会いがあり、刺激を受けて成長できた幸せな時期でした。学生諸君も、ぜひとも、実りの多い学生生活であって欲しいです。個々の学生が実力を発揮でき、個性を発見できるさまざまな場を提供していきたいと思っています。

>金子先生、ありがとうございました。

>では、最後に池岡講師、お願いします。
>自己紹介をお願いします。


 本年度、情報工学科に着任した池岡宏です。私は、経営学部で学んでいたので、学生時代に起業したことがあります。大学院を出た後は、プログラミングを趣味でやっていたことからエンジニアとして就職しました。その後、ハードウェアの勉強がしたいと思い、あらためて電気工学を学ぶため大学に入り、縁あって今度は教員の道に進むことになりました。以上のように、紆余曲折な人生を生きてきましたが、これらの体験を福山大学の教育の場で生かして行きたいと思っています。

>研究内容について、お聞かせください。

 私はコンピュータビジョンの中でも、特に3次元情報の復元というものを研究テーマにしています。一般的なカメラで空間(3次元)を撮影し、得られる画像データは2次元データです。つまり、 1次元分のデータが失われていることになります。この失われた1次元分のデータを復活させようという研究です。この技術は、自動車やロボットが障害物を認識し、衝突を回避したりする際に必要なってきます。言わばロボットの目の研究なのです。

>今後の抱負などをお聞かせください。

 工学部ですから、技術的な知識だけでなく、情報工学を通じてものづくりの楽しさや達成感といったものを学生に伝えたいと思っています。そのためには、壁を乗り越えていく体験を積み重ねることも大事です。学生のうちは、失敗を恐れずぜひ大きな壁を目標としてほしいものです。その際、私は教員として、その壁を乗り越えるお手伝いをしたいと思っていますので、ぜひ気軽に声をかけてください。一緒にものづくりの醍醐味を味わいましょう。

>山之上教授、金子教授、池岡講師、ありがとうございました。
>そして、これからよろしくお願いします!


学長から一言:情報工学科は、建物も、機器も、そうして教員も、一気に最先端になりました!! 日本や世界をあっと驚かせるような情報の発信が、教員と学生と出来れば地域の人も巻き込んで、遠くない将来に出てきそう。。。期待に胸が膨らみますねッ!!