2016/10/07

「びんご建築女子」inしまなみ海道 〜新国立競技場提案に関わった建築家の作品をみる旅〜

 工学部建築学科の学長室ブログメンバーのSです。建築学科で取り組んでいる女子キャリア教育プロジェクト「びんご建築女子」の活動の続報です。

 このプロジェクトは、学内で実施する「OGによるキャリア講演会」と、学外に出かけて建築体験をする「建築見学会」という二本の柱で構成されています。

 先日、「OGキャリア講演会・第6回目」をお届けしましたが、夏季休業中に実施されました「建築見学会」のレポートが届きましたのでご紹介します。今回のレポートを担当してくれたのは、本学科2年次生の河田陽依菜さん・前野夏希さん・廖明陽さん、です。それでは、よろしくお願いします。

-------------------------------------

 びんご建築女子運営メンバーの建築学科2年の河田陽依菜と前野夏希と廖明陽です。私達は、9月16日にしまなみ海道を通って建築見学ツアーへいきました!

伊東豊雄建築ミュージアム前で集合写真 後ろはスチールハットと呼ばれる建物
今回の目的は、有名な建築家が設計した建物を実際に目で見ることで、建築家たちがどのような意図でこの様な形の建築物を建てたのかを考え、今後の授業に活かしていくことと、学年を超えた縦のつながりが作りにくい女子学生の親睦が目的でした。1年生は初めてのバスツアー参加を楽しみにしていたようです。

 オリンピックスタジアム(新国立競技場)のプロポーザルで競い合った伊東豊雄氏と隈研吾氏の建築をみるツアーです。実は、この地域には有名な建築家が設計した建築がたくさんあります。

 まず始めに、愛媛県今治市大三島にある「岩田健 母と子のミュージアム」へ行ってきました! こちらは伊東豊雄氏が設計した建物で、母と子をテーマにした様々な像が展示されているミュージアムです。コンクリートの壁で覆われ、中は芝生があり、その芝生の上に像が展示されており、不思議な空間でした。コンクリートの壁には、詩が立体的に浮かんでみえるように、文字が貼ってあったりなどして、細部までのこだわりを感じました。

屋根のない彫刻の美術館です

 その後は、さくら茶屋でみんなで昼食をとり、同じく大三島にある「伊東豊雄建築ミュージアム」、「ところミュージアム」へ行きました。

 「伊東豊雄建築ミュージアム」は、6角形を組み合わせたかのような、すごく不思議な形をしていました。海に浮かぶ背景の島々と調和するようにしたのではないのかと考えました。中はまるで蜂の巣の中にいるような気分になる空間で、不思議な形ではあるものの、どこか落ち着く雰囲気でした。

海に浮かぶ島のような建物でした

 「ところミュージアム」は、様々なアートが展示されているミュージアムです。
山の斜面に合わせた形になっており、入り口を入ってからは、しきりのみで、天井までの壁がなく、とても開放感のある場所でした。

入り口を入ったら斜面に沿って下りながら風景とアートを鑑賞します
最後に今治市の大島を訪れ、隈研吾氏が設計した「亀老山展望台」へいきました。
山の形状を変えないように配慮された展望台の入り口

 展望台は瀬戸内海を一望でき、眺めの良さに感動しました。ワイヤーロープのような柵で囲われており、安全性と景観への配慮を感じました。
瀬戸内の景観を壊さず、建築としても主張できている絶妙なバランスの空間でした

 今回の見学で、たくさんの建物を実際に見ることができ、様々なことを学ぶことができました。今までの、設計製図の授業では、景観との調和や、地域との繋がりをあまり意識したことがなかったので、これから意識して、今回得た知識を活かしていきたいと思いました。


昨年度の「OGによるキャリア講演会」(第一回目第二回目第三回目第四回目第五回目)、 「建築見学会」(犬島建築見学光のショールームと重要文化財見学古民家の美術館改修プロジェクト見学)のレポートはこちらから


学長から一言:すばらしいレポートをありがとう。。。私までワクワクしてきました。。。「しまなみ海道」はサイクリングにアートに、なかなかがんばりますねッ!「びんご建築女子」もがんばって!!!