2016/01/07

びんご建築女子「OGの職場訪問」           — 光のショールームと重要文化財見学 —

こんにちは、学長室ブログメンバーのSです。
 
 建築学科が取り組んでいる女子キャリア教育のプロジェクト「びんご建築女子」の活動は、「OGによるキャリア講演会」と「建築見学会」を柱にしています。

 「OGによるキャリア講演会」は、既に3回レポート(第一回目第二回目第三回目)をお届けしており、「建築見学会」としては「犬島建築見学」に出かけたことをレポートさせて頂いています。

 先日、「OGによるキャリア講演会」の第四回目が開催されたことをレポートしましたが、その時に講師をして頂きましたOGの山本樹里さんが勤めている大光電機株式会社のショールームと名作建築の見学会が冬休み中に実施されました。そのレポートが届きましたのでご報告させて頂きます。

 今回のレポートを担当してくれましたのは、2年の岡野早恵さんと栩木日向子さんです。
それでは、よろしくお願いします。

-------------------------------------

 「びんご建築女子」運営メンバーの建築学科2年、岡野早恵と栩木日向子です。

 冬休み中の12月23日に「びんご建築女子」のメンバーとプロジェクトの先生方で広島に行きました。今回は、OGの職場である大光電機株式会社と重要文化財の見学です。大光電機株式会社には以前「OGによるキャリア講演会」で講師をして下さった山本樹里さんが勤めています。

山本さんが展示企画を担当したショールームで集合写真



 OGの職場を訪問し、仕事の実際を学び、それぞれのキャリアデザインに役立てることが今回の職場訪問の目的です。また広島の重要文化財建築を見学し、建築への知識を深めるよい機会でもありました。こうした職場に触れる機会や、遠方の建築を体感する機会を与えて下さったことに大変感謝しています。

 見学ルートで先ず始めに訪れたのは、世界平和記念聖堂です。世界平和記念聖堂は、建築家村野藤吾氏による設計で国の重要文化財に指定されています。

世界平和記念聖堂の外観、広島の川砂を練り込んだ日干し煉瓦の外壁です



 案内のボランティアの方がされる説明を聞いて、着工や竣工に至るまでの経緯や、聖堂の造りなどを学びました。目で見て、体で感じる。図書館やインターネットで写真を見るのとは異なり、やはり現場へ行ってみないとわからないことも沢山あると改めて思いました。


普段は入れない側廊の屋根に入れてもらいました、バットレスが教会らしさを出しています



ボランティアの桂さん、建築の詳しい説明を準備してくださいました。どうもありがとうございました


 昼休みに旧日本銀行広島支店前で解散したあと、各自集合で大光電機株式会社へ向かいました。迷子になった学生もいましたが無事に全員揃って職場訪問しました。

 大光電機のショールームは規模的には大きなものではありませんが、照明の知識と魅力がギュッと凝縮された空間でした。このショールームの展示企画をまとめたのがOGの山本さんなのです。入り口の扉を開けると、天井から吊るされた沢山の照明が私たちを迎えてくれました。とても綺麗でした。

ショールームには沢山の明かりがあり、一つひとつを吟味できるようになっています


この照明がどういう仕組みになっているのか、山本さんの説明にみんな興味津々です


間接照明は器具がみえないのがポイント、どういう納まりになっているか確認しています


 様々な照明と仕組みを山本さんに説明してもらった中で、とても印象に残っているのは「照明の色」についてです。私たちが目で見ている色は、照明の光の色で見え方が変わってしまいます。髪の毛の色や服の色、お化粧のチークでさえ見え方が変わります。また、やすらぎを求める空間ではあたたかい色の光などシーンに合わせて照明で演出できます。

全く同じスカーフとスカートが、照明でこれだけ違う色に変わります


 私たちは2年生ですが、設計製図の授業の際に照明の明るさや色を考えたことはほとんどありませんでした。照明について知識を深めれば深めるほど、とても面白い分野だと気づくことができました。


山本さんの説明を真剣に聞くメンバーたち

 この見学を終えて、建築を体感する大切さ、様々な分野へ関心を持つ重要さを感じ取ることが出来たのではないかと思います。身につけた知識や体験をこれから取り組んでいくことに反映出来るよう努力したいと思います。


学長から一言:「びんご建築女子」はいつもすばらしい学びを実践していますね!!!一つ心配なのは、参加できない男子学生のことが。。。