2016/04/15

新任教職員歓迎会で福山大学ワインを試飲!

こんにちは。生物工学科・ワイン醸造所長の吉﨑です。この4月より学長室ブログメンバーに加わりました。どうぞよろしくお願いします。

4/13(水)は新任教職員歓迎会があり、私たちが醸造した白ワインを10本ほど提供しました。白ワインを試飲いただくのは昨年のこの会に続き2度目です。前回より少しだけ良い出来かなと思っていますが、飲まれた方いかがでしたか!?

新任教職員歓迎会で提供したシャインマスカット白ワイン

ブドウは東広島市にある農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点で開発され、今売り出し中の高級品種“シャインマスカット”を使っています。生物工学科が借り受けている瀬戸ブドウ園で栽培しており、昨年度、生物工学科の1年生が収穫したものです。

このブドウ、高いのでワイン原料にはあまり使われませんが、マスカット香が特徴的な口当たりの優しいワインになります。少し苦味が出ており、まだ改善の余地があるかなと思っています。

除梗破砕機で実を潰している様子。冷凍により皮が変色してますが、ワインには影響しません。

圧搾してジュースにします。酵母菌を添加すると2週間ほどで糖分がすべてアルコールに変わります。

私はワイン造りを大きなミッションとして、2年前に赴任したばかりです。前職ではお酒に関わる仕事をしていたとはいえ、ワイン造りは初めての経験でした。そこで、東広島市にある(独)酒類総合研究所に2週間の研修に赴き、この時に習ったワイン醸造の基本をもとに現在も試行錯誤で進めています。

実はこの時にご指導いただいた後藤 奈美 先生はワインの専門家で、この縁もあり昨年度から生物工学科の非常勤講師をご担当いただいています。その後藤先生、この4月に酒類総合研究所の理事長に就任されたとのこと(!)。前身の醸造試験所を含め112年の歴史の中で初めての女性理事長ということで、学科としても大変喜んでいるところです。

第2回六次産業研究会でご講演中の後藤先生

今後も非常勤講師を続けていただけるとのこと、後藤先生の講義が聞ける学生は大変恵まれています。私としても偉い先生に教えていただいたものだと改めて感謝しているところです。今後は下手な授業や不味いワインを造ることはできないなと、勝手にプレッシャーを感じています。

福山大学ワインにも様々な物語が詰まっています。

ワイン醸造所長
吉崎

学長から一言:新任教職員歓迎会で、貴重品の白ワインをいただきました。。。甘み、香り、口当たり、いずれもほどよくすばらしくて。。。この手の会合ではアルコールはとらないことにしている私ですが、写真のグラスを1杯、しっかりいただきました!!!