これまでも学長室ブログで報告してきましたが、福山市からの受託調査として「道の駅」調査を進めています。今日は、前半に行った道の駅でのアンケート調査の結果をふまえて、新しい案を考えていくための発想会を行いましたので、そのご報告です。
「道の駅」アンケート調査の目的や様子については、「道の駅シリーズ」道の駅のネットワーク化!!のブログで詳しく説明しています。また、1回目のアンケート調査の模様は「道の駅シリーズ」道の駅世羅で、2回目の調査の様子は、「道の駅シリーズ」道の駅世羅へ2回目のアンケート調査にて紹介しています。
本日の発想会は、関田准教授の進行のもと「メカニカル発想法」を使って進められました。あらゆる人々の思いが交錯する地域社会において、いかにして、ある課題(今回の場合は「道の駅利用について」です)に対する最適近似解を得ていくか。モデルが無限にある中で、それぞれの学科の専門知識を活かしてたくさんの「発想」をしていくことが本会の目的であることが共有されました。
◎発想会で用いられたメカニカル発想法とは・・・
課題における「既成概念」を調べた上で(ウェブでも図書館でも使えるものはとことん使って調べる!)、既成概念のキーワードをリストアップします。そして、グループとしてその課題の中のどのコンセプトに着目するかを決め、その上で、そのコンセプトに「転換プロセス」を加えていきます。「転換プロセス」には増長、縮減、複数化、破壊、逆転、定義変換、組合せ、消去といった項目があり、これらに合わせて、コンセプトの内容を想定していきます。ある課題に対する多方面での「気づき」をメカニカルに増やしていくという発想法です。
ここまでの説明があった後で、いよいよ「メカニカル発想法」の始まりです…!他学部他学科混成の4グループに分かれてグループワークが始まりました。
メカニカル発想法を使って、15時までそれぞれ自由に進めてよいということで、とにかく思ったこと・考えたことを声に出して意見を出し合うグループから、スマホを使ってひたすら調査するグループまでさまざまありました。プロジェクト・ラウンジのホワイトボード壁が大活躍です。
・道の駅に人を集めるのではなく、人が集まる場所を道の駅にする?案
・口コミやSNSを活用する方法
・特産物のキャッチコピーのつけ方や見せ方
・備後地域の道の駅の連携企画
などなど、すぐにでも実現できそうなものから、夢のようなプランまで、学生たちの思いのつまったプランが30個ほど集まりました。(具体的な構想案については、後日また別の形で報告されるかと思います。)
各グループの発表を経て、この3月にでも実現できそうなプランについて話を展開しつつ、今日の会はおひらきとなりました。8時間にもわたるグループワーク、かつ最後の30分は発表資料づくりに時間との闘いとなったところもあり、息つく暇もないグループもあったようです。
今回の発想会を通して、備後地域や道の駅のことを再考する機会となっただけでなく、ブレイン・ストーミングの方法論を体にたたきこみよい機会となりました。3月には、今回の発想から採用された新プランが道の駅に登場する予定です。ぜひぜひ、各道の駅まで確認しに来ていただければと思います!アンケート調査も引き続きがんばります・・・!
学長から一言:関田准教授の「メカニカル発想法」。。。これもJAXA方式の1つなのですね。。。まさに社会問題解決型のアクティブ・ラーニングで、学生にとってもすごい学び!!!だれのどの案が実現するか!!!