さて、今回は私が積極的に関わっている学会、公益社団法人 計測自動制御学会(SICE)の中国地区支部会から助成を受けている福山地区グループ研究会の話題です。
このグループ研究会は、スマートシステム学科 沖准教授が今年度の幹事を務めていますが、20年以上、福山大学の教員が幹事となり備後地域に「最近の研究成果や話題に関する講演発表や討論を通して,福山地区の大学,研究所,企業などの研究の発展に寄与し,お互いの交流を深める場」を提供してきました。
このグループ研究会は、スマートシステム学科 沖准教授が今年度の幹事を務めていますが、20年以上、福山大学の教員が幹事となり備後地域に「最近の研究成果や話題に関する講演発表や討論を通して,福山地区の大学,研究所,企業などの研究の発展に寄与し,お互いの交流を深める場」を提供してきました。
今年度は、12月2日(土)に「ロボットミドルウェアとその応用」というテーマで研究会を開催したところ、地元企業からもご参加頂き大変盛り上がりましたので、その報告をしたいと思います。
会場は、福山大学工学部棟3Fの講義室です。福山大学工学部スマートシステム学科の2年次生、3年次生、4年次生も多数参加しました。
第一講演は、弓削商船高等専門学校、前田博文先生の「ロボットのためのミドルウェア」です。先生のご経歴やご経験からの、勉強の仕方、研究の仕方という柔らかい切り口の話の導入部があり、最近取り組まれているロボット制御の研究のご紹介、最新のロボットオペレーティングシステム(RoS)の話題と、大変参考になりました。
弓削商船高専 前田博文先生
先生のご講演の後に、質疑応答の時間が設けられ、卒業研究で日夜苦労している4年次生のゼミ生から熱心な質問がありました。卒業研究の参考になれば良いですね。
質疑応答の風景
第二講演は、本学科の沖准教授による「スマートシステム学科におけるロボットミドルウェアの応用例」です。これは、場所を工学部棟3Fのロビー休憩スペースに移し、昨年のこのブログでも紹介した「無連結電気無軌道トラムカー」、通称カルガモロボットのデモンストレーションが行われました。
ロビーでカルガモロボットの説明をする沖准教授
このカルガモロボットは、青いパネルに反応しそれを追いかける動作を自動的に行います。多くのギャラリーの皆さんの前で、このように無人の車イスが青パネルに追随していきます。
青パネルに追随していくカルガモロボット(車イス)
第三講演は、手前味噌で恐縮ですが私の発表、「サイバーフィジカル生産を指向するソフトコンピューティング」という題目でお話をさせていただきました。発表によりカメラマンを務められなかったので、写真の代わりに発表資料をご紹介します。ロボットミドルウェアと畑が少々違ってしまいましたが、IoT(モノのインターネット)は昨今注目のテーマです。
サイバーフィジカルシステムとIoT
この秋に参加した学会、福山大学が推進する里山里海プロジェクト、11月10・11日に福山大学宮地茂記念館で開催された日本バイオロギング研究会シンポジウムなどの話題も取り入れて、発表してみました。
研究をどうやって広げていくか?
さて、この計測自動制御学会中国支部 福山地区グループ研究会ですが、平成30年度も研究会を申請中ですので、地域企業の皆さんや他大学の学生の皆さんにも参加して頂き、福山地区の研究発展の場になるように頑張っていきたいですね。
学長から一言:大学と高専、そして研究所と企業の人が一緒になって、教員も学生も企業の人も一緒になって、研究や技術の最先端を学ぶ、よい研究会ですねッ!学生がたくさん刺激を受けたことと思いま~す!!!