今回は、8月9日(日)13:00~16:30に福山市ものづくり交流館(福山市西町1-1-1 エフピコRiM7F)で開催した、「2015年度 福山大学研究成果発表会」の報告です。
この研究成果発表会は、5学部14学科の教員による研究成果を備後地域の企業および高校生や地域住民に向けって発信していくことを目的としています。
この研究成果発表会のサブタイトル「オンリーワン備後をハイパー備後にするヒントがここにある!!」でも分かるように、産官学等によるシーズとニーズのマッチングの基礎の構築を図るとともに、備後圏域の高校生に本学教員の研究内容を紹介して、高校生がイメージする各学部を具体的に理解してもらうことを期待して開催されました。今回の発表会では講演が2演題、研究成果ポスターセッションが50題でした。
と言うことで、いつものように写真を用いながら研究成果発表会の様子をお伝えします。
エフピコRiMの1階の表玄関に福山市から借用した建て看板へ大判ポスターを張付けて前日からものづくり交流館の方に掲示して頂きました。これまでにない思い切ったポスターデザインは大学教育センターの前田助教のデザインです。
研究成果発表会は前半と後半の2部制となっており、前半が講演会で、後半が研究成果ポスターセッションです。前半の講演会の会場は、セミナールームAの部屋で行いました。その講演会場の前で社会連携センター運営委員である情報工学科の金子教授に、(恐れ多くも?!?)資料配布、アンケートの回収、記帳等の受付を行って頂きました。
講演会は社会連携センター長で薬学科の町支教授による開会の挨拶によって始まりました。6月中旬ごろに、センター長の元へ研究成果発表会開催の話が持ちかけられ、その趣旨に、かねてより意向の思いのあったセンター長も賛同して、かなりの駆け足で様々なことを克服し、何とか研究成果発表会まで漕ぎ着けました。
まずは、福山大学学長の松田学長より、研究成果発表会の開催目的の話などによる挨拶がありました。今回もご無理を言って挨拶をお願いしました。
講演者2名の紹介を工学部長でスマートシステム学科長の香川教授が行いました。実はセンター長にこの話を持ちかけたのは香川教授です。人脈を生かして様々なところに研究成果発表会の案内をしてくれました。
1人目の講演者は、スマートシステム学科の関田准教授で、講演内容は「福山市の活性化政策につなげる超小型衛星研究」です。宇宙規模によるスケールの大きい小型衛星の話を分かり易く話され、小型衛星が福山の産業活性化に結び付く可能性について話されました。夢のある話なので是非とも成功してほしいと思います。
会場は105人収容の部屋でしたが、ほぼ満席になりました。
2人目の講演者は、情報工学科の山之上教授です。講演内容は「Arduino と Android を利用したM2Mシステムと、着る電光掲示板への応用」です。電光掲示板を着て登壇された時は驚きましたが、講演内容を聞いて理解していくうちに大変面白い研究であると思いました。
講演会が終わると研究成果ポスターセッションが始まりました。研究成果ポスターセッション会場への出入り口です。ここの会場は、市民ギャラリーAと市民ギャラリーBの仕切りを外して一つの会場にしています。また、通路やフロアー間に明確な区切りは無く出入りしやすい会場となっています。
会場の出入り口に受付を設けました。ここでの受付も講演会場の受付と同じように、アンケートの回収、記帳等の受付を行って頂きました。西山助手にお願いしました。
それでは、研究成果ポスターセッションの様子を紹介します。
研究成果ポスターセッションの様子です。こちらの写真は市民ギャラリーAで、もう1枚の写真は市民ギャラリーBです。教員は来場者へ熱心に説明するとともに、学部を超えた交流も行われていました。
発表演題は50題ですので、すべての発表をご紹介することはできないことから、かいつまんでご紹介します。ご了承ください。
講演会で講演して頂いたスマートシステム学科の関田准教授です。講演内容をお聞きして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で長年研究されてこられた技術と備後圏域の物づくり企業のノウハウがコラボレーションできれば、壮大なプロジェクトも成し遂げられると感じましたので、備後圏域の人たちの夢を乗せて「アッ」と言わせてください。よろしくお願いします。
講演会で情報工学科の山之上教授が着用されていた電光掲示板です。研究室の学生が電光掲示板を着用して熱心に説明をしていました。
福山大学ではワインを醸造するワインプロジェクトを行っています。左の教員が醸造所長の生物工学科の吉﨑助教です。中央に置いてあるのがそのワインです。まだ少量生産のため様々な壁が立ちはだかっていますが、それを無事に乗り越えて頂ければと思っています。
福山大学ではバラの酵母菌を利用して地域特有のユニークで美味しいパンを作ることに成功しています。説明しているのは生物工学科の杉原助手です。酵母菌の種類によって、もちもちしたパン、ふわふわしたパン、噛み応えのあるパンになったりします。不思議です。
情報工学科の中道准教授の研究室では、Kinectを用いたスポットライティングをデモンストレーションで紹介していました。遠くに離れたところから手の指示で指定場所にスポットライトを当てることが出来ます。
社会連携センター担当副学長の冨士副学長(中央)、センター長(右)、専属教員で学長室ブログメンバーの中村(左)です。他に、社会連携センターの組織としては、副センター長で産学連携部長の都祭建築学科教授および地域連携部長の高村海洋生物科学科教授を擁しています。
こうして無事に研究成果発表会を終えることが出来ました。
当日の来客数は講演会が約100名で、研究成果ポスターセッションが約160名でした。福山大学全学の教員がそろって研究内容を外部に情報発信する研究成果発表会の行事は初の試みであり、何かと至らぬ事が多くご迷惑をお掛けしたものと思います。しかし、このような研究発表は他大学でも継続的に行われており、本学も継続して開催することが重要であると考えております。
外部コーディネーターも参加されていましたので、シーズとニーズのマッチングが芽生えればと思っております。
来年度以降も研究成果発表会を開催する予定にしておりますので皆様のご協力をよろしくお願いします。
福山大学には、地域の皆様や企業の皆様からの技術や学術などのご相談窓口として、社会連携センターを整備して体制を整えております。相談したい事がございましたら084-936-2112(内線4311)にご連絡ください。専任教員の中村雅樹が応対させて頂きます。
なお、今回の研究成果発表会は、主催を福山大学社会連携センター、ビジネス交流会:福山未来(バイオビジネス交流会、スマートビジネス研究会)として開催しました。
福山市と本学は連携協定を締結していることから、福山市ものづくり交流館の方たちには、会場利用、備品借用、掲示および設営作業等におきまして便宜を頂きました。
ありがとうございました。
学長から一言:なかなか充実した研究発表会でした。。。ここで紹介されたもの以外にも、経済学部や人間文化学部の研究も大変興味深いものがたくさんあったのですよ!!