2018/02/15

<情報工学科>池岡講師がIWAIT2018で受賞!

 今回は、学長室ブログメンバーではありませんが、情報工学科の尾関が報告をします。

 1月7日~9日にタイのチェンマイでIWAIT2018(International Workshop on Advanced Image Technology:先端画像技術に関する国際ワークショップ)が開催され,参加・発表してきました。

IWAIT2018の会場

 同ワークショップには、同じ情報工学科の池岡講師も参加しました。そこで、うれしいニュースです。池岡講師がベストペーパー賞を受賞しました。今回のワークショップには、209件の発表があり、そのうち28件が受賞しました。

 授賞式の様子

受賞タイトルは「Depth Estimation from Tilted Optics Blur by Using Neural Network」です。

人工知能技術として注目されているニューラルネットワークとディープラーニングを用いて、映像中の物体の奥行きを推定する手法を提案しています。特に、提案手法では、イメージセンサと非平行に配置されたレンズを2組使用し、光学像の鮮鋭度比から各画素における奥行きの距離を得ています。リアルタイム性、広い検出エリア、十分な画像輝度、環境の変化に強いなどの利点があります。また、その応用範囲として、自動車の自動運転技術への利用が期待できます。

 IWAITでは、オーラルプレゼンテーションとポスタープレゼンテーションの2種類の発表形式があり、発表者が自由に選択できます。オーラルプレゼンテーションは、講義形式の発表で、質疑応答を含めて20分間行います。この発表方法では、多数の聴講者に研究紹介をすることが可能です。一方、ポスタープレゼンテーションでは、1枚の大きなポスターを作成し、掲示板の前で、随時質疑応答を行います。IWAITのポスターセッションは、2時間と発表時間が長いため、質問者と研究内容の深い議論が可能です。池岡講師は、他の研究者と直接、深い議論がしたいということでポスタープレゼンテーションを行い、受賞しました。おめでとうございます。
     
ポスタープレゼンテーションの様子

国際会議の公用語は英語ですので、日本とは違う環境に置かれます。また、それ以外に他国の研究者との交流や、開催国の文化を知ることができます。そこで、最後に今回の開催地のチェンマイについて簡単に紹介します。今回の会場は、チェンマイのインペリアルメーピンホテルで、テレサ・テンが愛用したホテルとして有名で、ASEANの会議も開催されたことがあります。

会場のインペリアルメーピンホテル

 チェンマイはタイの古都で、バンコクに次ぐ、タイの第2の都市です。1296年にランナー王朝として建国され、城壁と堀に囲まれた要塞都市です。また、仏教国であるため、いたるところに寺院が点在します。日本との時差はマイナス2時間ですが、気温は1月にもかかわらず30度を超えていました。

ワット・プラシン寺院

 次回のIWAIT2019はシンガポールの南洋理工大学で開催されます。池岡講師の連続受賞を期待しています。


学長から一言:情報工学科長の尾関教授が、池岡講師に代わって、池岡講師の受賞報告の投稿ですねッ!おめでとうございます!!!ニューラルネットワークとディープラーニングを用いて、「映像中の物体の奥行きを推定する手法」を提案とのこと。。。元心理学徒の端くれとしては、興味津々!