2018/01/05

【機械システム工学科】交通安全教育用自転車シミュレータの研究をスタート!

🎍 あけましておめでとうございます。🐶
学長室ブログメンバー、機械システム工学科の内田です。
今年もどうぞよろしくお願いします。

昨年11月にスタートした「マイクロメイト岡山」との共同研究「交通安全教育用自転車シミュレータ」の研究機材搬入が、年の暮れが押し迫った12月27日にありました。搬入場所は、工学部新館1階の「社会安全工学教育研究室」です。マイクロメイト岡山は、交通安全教育機器の研究開発などを行っている岡山市の企業です。

この日は、工学部の学生プロジェクト「ひと・まち・くらしプロジェクト」のひとつである「交通安心プロジェクト」から、機械システム工学科1年次生の丸山君が参加してくれました。丸山君は早速、各機材の梱包を解いて、これから行う研究の実験機材をひとつひとつ点検したり、組み立てたりしていました。

モニター台の組み立て。
左が丸山君、右はマイクロメイト岡山の三宅さんです
組みあがったモニター台にモニターを取り付けます。
大きく重いので、慎重に作業を進めます
この共同研究は、増加しつつある自転車利用者のための交通安全教育用シミュレータを開発することが第一の目的ですが、もうひとつ別の目的があります。それは、このシミュレータの利用者に「あなたの街」のシミュレータ映像を提供することです。

通常のドライビング・シミュレータは、CG(コンピュータ・グラフィクス)による道路映像を映し出しますが、その映像のもとになるCGモデルの作成には大変な手間がかかります。そこでこの研究では、CGの代わりにカメラで撮影した映像を用いるシミュレータの実現を目指しています。それぞれの自転車利用者の自宅周辺を実際に自転車で走行して映像を収集し、それを加工してシミュレータ用映像として用いるのです。そうすれば、どの人にも「あなたの街」のシミュレーション映像を提供することができるようになり、交通安全教育の効果が増すでしょう。

組みあがった装置を、さっそく試運転
(シミュレータとしての機能は、まだありません)
今はストリート・ビューの映像を使っています。
写真の映像は秋吉台カルストロードです


今は試験的にGoogleストリート・ビューの映像を利用して研究を進めていますが、今後は自分たちで各地の道路の映像を撮影して回る予定です。学生の定期試験終了後の2月中旬から3月にかけて、萩、錦帯橋、秋吉台、周防大島、角島大橋など、山口県内の主な観光地やサイクリングコースの映像を収録する計画にしています。

今年の春には、各地の早春の映像を使った自転車シミュレータの試作品を、このブログで紹介できると思います。乞うご期待、です。


学長から一言:これは楽しくて面白いものが出来そうですねッ!作るプロセスも、大変だけれども楽しそ~う!自転車シミュレータの試作品を待っていますよ!!!