福山市観光アプリ『びんGO!福山』の開発に情報工学科の学生が参加しましたので、その様子を報告します。
3月末に、福山市の観光地巡りに役立つiOS/Android用アプリ「びんGO!福山」が公開されました。このアプリは、福山市主催の「産学官連携デジタルコンテンツ・アプリケーション開発事業」によって制作されたもので、「産」=民間企業、「学」=大学、「官」=福山市、の「学」を福山大学にお願いしたいとのことで、福山大学工学部の学生に白羽の矢が立ちました。
アプリの画面
参加したのは情報工学科3年生(現在4年生)の5人で、アプリ開発の実践的な企画・制作・開発に関する教育プログラムを半年間受講しつつ、並行してアプリ開発の制作工程に携わってきました。アプリを開発して一般に公開するまでは、いくつもの高いハードルがあるのですが、それらは民間のアプリ開発会社が中心となって開発して、学生はその中のいくつかの機能を担当する形で開発作業が行われました。
また、観光地データの収集に建築学科の学生にも協力を仰ぎ、福山市内の主要な観光地に実際に学生が足を運び、取材と観光地データの作成をしてもらいました。
アプリ開発教育プログラムでは、デジタル関係の某有名学校の講師を招き、実践的なUIの講義やUI作成シミュレーションツールによる演習など、アプリ開発の授業を担当している我々情報工学科の教員にとっても非常に勉強になる内容を、学生達は学ぶことができました。
教育プログラムの受講風景
教育プログラムでは、成果発表として2回の発表会が行われました。聴講者の中には福山市の担当者及び関係者も出席し、学生は緊張しながらも自分の成果を発表していました。
発表の様子
昨年度の夏休み終わり頃から作業を行い、学生には濃い半年間になったと思います。産学官連携の事業であるため、異なる立場の大人達に囲まれて普通では経験できない貴重な体験をたくさんすることができたと、学生達は喜んでいました。
みんなそろっての写真
参加した学生達は、現在4年生で就職活動で忙しくしています。教育プログラムの受講やアプリの開発作業は困難なこともあったようですが、この体験により「半年間でちょっと成長した気がする」「就職先や自分の進む進路を検討する良い材料となった」「就活でのPRポイントが増えた」など、就職活動にとても役立っている様子でした。
なお、3/23の中国新聞、山陽新聞、3/24の産経新聞、3/25の朝日新聞、毎日新聞に紹介記事が掲載されました。
学長から一言:産官にもまれて、学生にとっては素晴らしい社会課題解決のアクティブ・ラーニングになりましたねッ!!!これで培った社会人基礎力は、就活でも社会人になってからも、とっても役立ちますよ!!!関係の企業や行政の皆様、ありがとうございました!