2017/04/28

心理学科「教養ゼミ」に松田学長が登壇!

心理学科の学長室ブログメンバー、野寺です。今日は1年次生向けの授業「教養ゼミ」の様子をご紹介します。

「ビッグな講師」の登場に新入生がわき立つ様子を、皿谷陽子助手が報告します。

**********
2017年4月11日(火)の5限に、心理学科の教養ゼミ第一回の授業が行われました(@社会連携センター7号館プロジェクトラウンジ)。

タイトルは「ピア・サポート~人と人をつなぐ~」です。

第一回目は、心理学者でもある松田学長の講義で、「今、何故、ピア・サポートが必要なのか」ということについて、社会の変化やそれに伴う人間関係の変化などから説明がありました。

講義中の松田学長

心理学科では、初年次から「仲間(ピア)同士の支えあい(サポート)」を重視した教育を行っています。平成16年にスタートしたピア・サポートに関する学科の取り組みは、今では人間文化学部全体に広がりを見せ、「学生サポーター制度」へと発展しています。

学生同士の心の距離を縮めるために、授業の始めのアイスブレイクとして、ゲームを行いました。入学してまだ1週間、1年次生の皆さんは初々しいですね。

グループに分かれてゲームに取り組む新入生

ゲームを通じて皆さんの緊張もほぐれたようで、その後のディスカッションでは、周りとの会話が大いにはずみました。

ディスカッションの様子

そして、講義の内容は、・・・

はじめに、戦後の高度経済成長期に入る前まで、多くの人が農耕や稲作など第1次産業で生計を立てていた時代へ遡ります。その時代では、最初に子どもの育つ家族集団は大きく、家族を取り巻く社会は同質で狭く、小さな社会の暗黙のルールのなかで、比較的容易に必要なコミュニケーション力を子どもは身につけて育っていました。しかし、現代は、最初に生まれ育つ家族は小さく閉ざされがちなのにもかかわらず、社会は異質な集団の中でグローバルに活躍できる若者を求めています。

そこで、複雑なコミュニケーションに対応できるようなスキルを身につける、ということが現代の大学生には求められます。援助スキルなどを学ぶピア・サポート活動(仲間同士で助け合う)を通して、学生のコミュニケーション能力や問題解決能力を培い、グローバルに活躍できる人材を育成する、ということが期待できます。

また、活動によって、怒りを抑制したり、自分や他者を大切に思う気持ちを育んだりする効果が期待されます。そうした豊かな情動を育む教育としての側面も、ピア・サポート活動は持ち合わせています。

ということで、かなり簡単にまとめると、ピア・サポート活動というのは、社会性や情緒などを豊かにすることにとても有益ですよ、ぜひ教養ゼミで体験してみてくださいね、というお話でした。

授業中、学生同士で意見交換をしたり、松田学長と意見交換したり皆さんしっかりとコミュニケ―ションを取りました!

松田学長と話す学生達

次回からの活動は、先輩である学生サポーターのメンバーの活躍も期待されます。また、各グループへの松田学長の飛び入り参加もあるとのこと…いつ学長と一緒に授業が受けられるのか!?といったドキドキ・ワクワクも味わえます!

この授業が終わったときに、学生さんにどのような変化がみられるか楽しみです(^^♪


学長から一言:この後すでに2回、ピア・サポート訓練に,ちょっと(?うんと?)年取った”学生“として参加しています。。。参加するグループは毎回変えていますが、初回の講義、1回目のピアサポート、2回目のピアサポートと、どんどん雰囲気が柔らかくなり、暖かくなっていくのが感じられます。。。ちゃんと仲間としてトレーニングに受け入れてもらってますよ!!!若返りますね~~~