今回は、青木ゼミによる一連の調査活動の受賞(府中市立図書館の「図書館を使った調べる学習コンクール」での「郷土特別賞」)と授賞式の模様についてお伝えします!
以下、青木教授からの報告です。
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作家・井伏鱒二の郷里を舞台とする小説の調査については、講演会のご報告の中で紹介しましたが、この調査の内容を冊子化し、「図書館を使った調べる学習コンクール」に応募しました。これは、公益財団法人・図書館振興財団が行うもので、今回で19回になります。全国での応募数が多くなり、「地域コンクール」を経て予選をした上で全国大会に送ることになったそうです。
今回の受賞は、その「地域コンクール」となる、第一回「府中市立図書館を使った調べる学習コンクール」におけるものです。地域コンクールで受賞しましたので、今回の成果は全国大会に送られることになります。ここで「文部科学大臣賞」・「観光庁長官賞」等が決まります。
今回の調査は、本学附属図書館の郷土資料調査から始まり、府中市立図書館の協力を得て、私設・「西坊郷土資料館」と調査が進み、成果を得ることができました。特に、個人の方が収集して看板を上げられている資料館での調査が非常に重要な情報を我々にもたらしました。こういった個人の図書館は、現在「マイクロ・ライブラリー」と呼ばれて、図書館の新しいあり方として専門家の注目を集めているところです。その重要性を知って貰いたいという思いもあり、今回のコンクールに応募しました。調査の成果を皆さんに発表して喜んでもらったことは、ゼミの学生たちにも大変な喜びとなりました。調査に協力してくださった皆様に心から感謝申し上げます。
-表彰式-
11月21日(土)14:00から、府中市立図書館2F講義室アルフチュールで表彰式が行われました。小学校・中学校・高校・大人の部があり、全国では昨年度57000点余り、今回の府中市立図書館のコンクールでは、応募総数100点余りがあったそうです。
審査は、審査委員長・山崎武志氏(青少年育成府中市民会議)をはじめ、玉山洋氏(青少年育成府中市民会議)、長岡徳恵氏(府中市教育委員会)、佐竹達司氏(府中市立図書館長)の五名の審査委員によって審査され、府中市教育委員会教育長賞、審査委員長賞、郷土特別賞、団体賞、図書館長賞の各賞が選定されました。我々以外は、小学生及び小学校の受賞であり、我々の応募が異色のものであったことが分かりました。
講評において、本調査が、終戦直後の府中市の特別な文化的状況を明らかにしたこと、特に戦後の美術・文学の新しい活動の主体となったいろいろな人たちが府中の町を行き交っていたことを明らかにし、府中市の文化の一端として貴重な資料であると評価されました。
我々の調査は、大学生4人と聴講生1人とのコラボレーションで行われ、大学における世代間交流と地域文化の継承という点で、今後の大学の学びの一つの形を示し得たのではないかと感じています。
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そして本日、青木教授とゼミの学生たちが学長室を訪問しました。
実際の資料を見ながら… |
当日の様子を説明します |
右から、聴講生の小川さん、青木教授、学生の真田君と赤澤君、学長
学長から一言:真田君と小川さんは府中市の出身で、特に年配の小川さんは府中市の人脈が広く、調査に多大な貢献があったそうです。。。学生達も「人のつながりは財産!」と、実感できたのではないでしょうか。。。全国大会の結果が楽しみですねッ!