梅雨ですね。私の髪の毛は天然パーマなので、雨が多い時期は髪の毛のうねりが激しくなり、爆発してしまいます。この時期に髪の毛を伸ばしていると、音楽室に飾られている音楽家のようになってしまいます・・・。
話は変わりますが、今年の4月から大学で新しく取り組んでいることがあります。それは「ペーパーレス化」です。とは言うものの、まったく紙を使わないのは不可能なので、正確にはできるだけ無駄な紙の使用を減らす努力をします。以前、このブログでスキャナーを使って取り込んだデータをiPadで管理するペーパーレス化の内容を紹介したと思いますが、今回はさらに大量のペーパーレス化に挑戦です。まずは下記の写真をご覧ください。
このA4用紙の束は、昨年度の私が担当するプログラミング系の演習で、学生が提出した課題の山です。情報工学科ではプログラミングに関する演習はいくつもあるのですが、私の担当する演習ではプログラムを作成する課題を行います。作成した課題はプログラムと実行結果を紙に印刷して提出してもらいます。これがほぼ毎回なので、期末にはこの写真のような状態になっている・・・という訳です。
そこで、とりあえずこれをなんとかしようと思案し、課題を電子ファイルで提出できないかと考えて、ファイルサーバを作ることにしました。サーバの要件は以下の通りです。
(1)学生、先生が簡単に使える
(2)学内外から利用可能
(3)クライアントはデバイス、OSを選ばない
(4)セキュリティーはもちろん万全
冬休みの間にサーバを構築して、前期授業が始まってからは実際に自分の演習で課題提出の手段として利用しています。課題の提出は、提出用のHPを開き、ファイルをそこへドラッグ&ドロップするだけなので、学生も簡単に利用することができます。以下の画面は提出用HPの画面で、すでに提出された課題のファイルが確認できます。なお、ファイルのアップロードのみ許可されており、他の人のファイルを覗いたり、削除したりすることはできなくしています。
さらに、学生が課題を提出するだけでなく、オンラインストレージとして教員が利用できるように汎用性を持たせて環境を構築しました。メールで添付できないようなサイズの大きなファイルの置場に用いたり、学科の会議資料をPDFにしてここに置けば、各教員が参照することができます。
また、パソコン(Windows、Mac)、タブレット、スマートフォン(iPhone、iPad、Android端末)からアクセスすることができるので、ちょっと過去の資料をチェックしたいときにiPadで見ることができ非常に便利です。下の図は同じフォルダを参照している例で、上がiPadで開いたもの、下がWindowsのフォルダで開いたものです。
通信はすべて暗号化してあるので、セキュリティーは万全です。システムのセキュリティーが完璧でも、それを使う人間が不完全なので結局100%安全なシステムを実現するのは難しいんですけどね(^_^A
私のiPhoneからも資料を見ることができるので、いつでもどこでも過去の資料を閲覧できて、とても重宝しております。
学長から一言:大学が用意している学生・教職員双方向情報配信システム「ゼルコバ」は、様々な機能がある分、操作手順も増えますが、こちら機能特化の自作でより使いやすいみたいで・・・学長としては少々複雑な心境でもありますが・・・学生のためには、このような工夫も大いに推奨ですね!