今回は、4/20(土)の午後に福山駅北口の宮地茂記念館で行われた 第1回 地域産業「知っ得」研究会 に参加しましたので、そのレポートをお送りします。
会場は福山駅からすぐですし、参加費無料の公開講座の形式でしたので、福山大学の学生だけでなく一般の方も参加も少なからずありました。
今回の研究会の講師をしていただいたのが、広島県商工労働局 東部産業支援担当次長(兼)政策監の 鳥越直樹様です。鳥越様は備後の出身、大学卒業後に広島県庁に入られ、特に広島県東部の福山地区での産業振興、企業間の研究会、相談役などで活躍をされていらっしゃいます。
今回の講演テーマは 「備後地域の歴史から見た ものづくりの強み」 です。
福山市は江戸前期の干拓事業で、製塩業や綿花栽培の盛んな土地となりました。また、鞆の浦があったことから船具の製造、府中市を中心とした家具製造も伝統的に盛んでした。現代では、紡績業から派生した電子デバイス、機械工業、製鉄関連の産業が集積され、時代によって産業も変遷しているとのお話です。
ものづくりといえども、土地の歴史、風土性、文化に非常に影響を受けているということに改めて気が付きました。福山を中心とした備後地域は、古来より交通と情報の結節点という特徴があり、江戸時代の天領ならではの気概、地元マーケットの小ささからの他地域への進出精神、商人気質とハングリー精神を育んできた土地柄というお話でした。
翻って言えば、先人のもっていたそれらの精神をどうやって受け継いで伝えていくかが現在生きている我々にかかっているということでしょうね。これからの学生さんには頑張ってもらいたいです!(自分もだけど)。
講演会の後で懇談会も。
講演の後、講師の鳥越様を囲んで、松田学長、今回の研究会を企画された工学部布施教授を交え、懇親会というか談話会が開かれました。地元企業の方、学生の方も参加し終了時間が過ぎるまで、学生さんへのアドバイス、今後の地元企業はどうあるべきか・・・等々、活発な議論が行われました。
今回は、地域産業「知っ得」研究会、第一回でしたが、今年度後半に第2回も予定されております。多くの参加者をお待ちしております。
学長から一言:私も、真面目に最初の挨拶に出かけました。。。備後絣などの繊維産業から電機関連の企業への変身、鞆船具などの鉄加工から精密機械器具企業への変身など、企業の実名を挙げての説明に、納得、知っ得!!