2018/01/24

【スマートシステム学科】大学院工学研究科社会人院生 塩飽尚道さん!

こんにちは、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバー伍賀です。

今回は工学研究科電子・電気工学専攻(修士課程)2年次の学生でスマートセンシング研究室(香川教授)で研究されている塩飽尚道さんのインタビューです。塩飽尚道さんは、興譲館高校工業コースの常勤講師として高校で教鞭をとりながら社会人学生として大学院での研究も進められています。

 工学研究科電子・電気専攻 修士課程 塩飽尚道さん

近年、小中高校でも生徒の理科離れ、理系離れが指摘されています。この状態が続くと、地元への理系学生の就職も減少し、将来、地域で活躍するスペシャリストの減少につながってしまいます。塩飽さんは、生徒の理科系に関する興味や意欲をたかめるための教材や教育方法の開発ができないか?との考えが、福山大学大学院工学研究科で研究をするきっかけとなったと語ります。

研究論文を読み込む塩飽さん

塩飽さんはこの2月に修士論文を提出するため、研究に勤しんでいます。論文テーマは、「工業コースの高校生に対する工学への動機付けを目的とした教材研究」で、興譲館高校の高校生のみなさんに教鞭をとりながら、自身の研究も実施しているそうです。

ちなみに、興譲館高校のブログ「興譲館日記」の「高校生テクノフォーラム[動画編]」では、工業コースの生徒さんが授業で製作した電動台車を興味深く動かしている様子がみられます。この電動台車、沖准教授の研究室で開発中のカルガモロボットを元に製作されたもののようです。

塩飽さんからのコメントでは「大学は非常に新しい知識で新しい研究を行っており、そのような大学の情報を高校生にいちはやく伝えることができるのは大きな利点」とのこと。理論と実践の組み合わせが、教育では大きな効果を生み出す、というのが大学院で学んだ大きな成果というか教訓だそうです。

また、塩飽さんは大学院での研究に取り組みながら、大学院の授業も受けています。下の写真は私の大学院の授業「システム工学特論」の一コマです。大学院では非常に少人数でレベルの高い授業を目指しています。私の今期の授業では、システム設計を題材に、代数的手法による制御系の解析、自己組織化マップを用いたデータ解析等をテーマにしています。この授業にも、塩飽さんは、沢山のアイデアを出して授業に参加してくれています。
システム工学特論の授業風景

スマートセンシング研究室のゼミでの研究風景です。最近は修士論文提出が近いこともあり、連日下の写真のように研究のディスカッションの様子が見られます。論文提出まであと少し、ハイレベルな結果が見られることを期待しています。

研究室でのディスカッション風景


学長から一言:年齢に関係なく、いつまでも学び続けたいですねッ!近頃はコンピュータも機械学習(ディープラーニング)を続けてどんどん賢くなっています。。。でも学び続ける喜びや充実感は、人間専用!!!塩飽さん、がんばって!!!!!